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ナナメさん#001 カガマサユキさん


カガマサユキさん(@kgms0122)のプロフィール

・32歳男性、愛知県出身

・通った学校について教えてください
愛知県立春日井高等学校→名古屋大学理学部物理学科

・部活動:1年やっては辞め、1年やっては辞めて、最終的には帰宅部でした。

・好き(得意)だった教科:数学・物理

・嫌い(苦手)だった教科:日本史

・卒業後の略歴を教えてください
製造メーカー勤務
入社1年は幅広い知識を習得すべく経営企画部に配属。
その後国内営業部門の本部へ。管理部門として4年間業績管理や業務改革に取り組む。
本部での経験を活かして九州支社へ管理部門として異動。2年間、業績管理や人事教育、採用などに取り組んだ後、営業マンへ。現在営業3年目。

・現在の家族構成:妻・息子・娘・犬

・趣味:料理、子どもと遊ぶ

・休日の過ごし方:家族で出かける事が多いです。家にいるときは作り置きを料理しています。

・好きな音楽:特になし。聞き込むというよりはBGMとして流す事が多いです。

・おすすめの本
学生さんにオススメするのは伊坂幸太郎の本。読みやすいのでは。わかりやすい。今思えば名作と呼ばれる本は読んでおけばよかったな、と思います。

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カガさんは名古屋出身の30代。現在は営業マンとして九州沖縄を駆け回る生活だが、大学時代は教師になりたかったそう。

高校選びの軸は、成績と、彼女!?

――教師になろうと思ったきっかけは?

もともと中学生くらいから、クラスの中心にいることが多くて。不良少年も優等生も仲良くできたので、先生からしても都合がよかったのか、学級委員や生徒会みたいなこともやっていました。
文化祭や合唱コンクールみたいなイベントで、大人しかったクラスメイトや非協力的なクラスメイトに変化があって、達成感を味わえることが快感でした。担任の先生がそれを見て泣いたり感動したりしてるのを見て「あ、教師になったらこういう仕事ができるんだ」と思ったのが最初です。
人と関わるのが好きだったのと、学校が好きだったんだと思います。

――では高校も、教師になるという目標のもとで選んだんですね

そうですね、中学校の時点で大学進学は考えていました。
成績的にチャレンジングなA校と、安全圏のB校、滑り止めのC校を考えていましたが、日程的にA校とB校は併願できなくて。C校は遠いし、大学進学を考えた時に偏差値が下がるので行きたくなかったんです。そこで、まずはB校の推薦入試を受けることに決めました。B校は当時の彼女の志望校でもあったんです。推薦で受かってしまえば受験勉強もないし、彼女と一緒だし、大正解だ!と…。結果、推薦で合格したのでそのまま入学しましたが、もしダメだったらどうしてたのかなぁと思いますね。

――高校での生活はいかがでしたか?

B校に行ってよかったのは、勉強と環境の2点ですね。
勉強でいうと、入学時点で成績の良いグループにいたことは大きかったように思います。
入学してすぐのテストでいい点数だったので、「この位置をキープする」っていう気持ちが無意識に働いたのは、とても良かったような気がしてます。チャレンジして入った高校で授業についていけず…みたいな同級生も沢山いたので。

環境の面では、学校と家が近かったので、放課後に色々なことができました。友達と出かけたり、アルバイトしたり、楽しかったです。勉強も維持しつつ社会勉強できたのはとてもよかった。

――高校時代からアルバイトしていたんですね!部活にも入っていたとお伺いしましたが…

中学でソフトテニス部だったのですが、高校には硬式テニス部しかなくて、なんとなくハンドボール部に入った覚えがあります。その後、有志のメンバーで「新しくソフトテニス部を作ろう!」みたいな話が出て、高校2年からソフトテニス部を新設して、そっちに転部してます。高校2年の冬には受験勉強を理由に引退したので、力を入れていたという程ではないですけどね。

――あ、ちなみに中学時代の彼女さんとはその後…?

高校入学してから1年くらいはお付き合いしてましたが、別れちゃいましたね…。多くの同級生が知ってた関係だったので随分恥ずかしかった記憶があります。笑

――若い頃は色々あります!笑
――教師の中でも「高校の」先生を目指した理由は?

小学校や中学校だと、学内にいる生徒のジャンルがバラバラすぎることが気になっていました。学力も素行もバラバラな生徒が同居する教室で授業するイメージがわかなかったのは大きいと思います。
加えて、もともとイベントがきっかけで学校が好きになったので、イベントのクオリティが高校の方が高かったのも、惹かれていた理由かもしれません。

――進学先には名古屋大学の理学部を選ばれるわけですが、大学を選んだ理由、また教育学部ではなく理学部を選んだ理由をお聞かせください。

地元で高校の先生になることを考えると、地元の名古屋大学が一番の選択肢でした。
教育学部は小学校か中学校の先生になれます。一方で理学部は通常の授業を受けながら高校の先生の免許が取れる仕組みでした。
高校の先生になりたかった自分の思いと、もしかしたら教師じゃない道に進むかもという保険をかけてくれた高校の先生の勧めですね。
今思えば高校時代の先生の判断は大正解だったということになります…。

大学生活を満喫するも、まさかの留年を経験。そこから得た教訓とは。

――そして大学に合格、アルバイトを頑張りながら教師になるべく勉強していたと。サークルには入らなかったんですか?

大学1年の時にアメフト部に入ってました。一緒に名古屋大学を受けた友達が合格発表でアメフト部に胴上げされて。そのまま、あれよあれよ、と二人とも入部しました。しかし大学の部活となるとハードで、全くついていけず。胴上げされは友達は半年、僕は一年で退部しました。同期の部員も半分は辞めてましたね…
その後、学部の仲間とたまにフットサルをやるようになり、「もうメンバー集めてサークルにしない?」という話に。そこから1〜2年は週に1〜2回はフットサルをやる生活でした。

――大学の途中から一人暮らしを始めたそうですね。

はい、2年の時でした。もともと親元を離れて暮らしたい思いがあって。決して仲が悪い訳ではないんですが、都会への憧れもあり、アルバイトでお金を貯めて自分で引っ越しました。毎月の家賃と食費で7〜8万円は最低必要だったので、アルバイトに明け暮れる毎日でした。
休みの日も夜は居酒屋でアルバイトだったので、昼はサークルのメンバーと遊んだりして、夜はバイト、みたいな流れですね。今思えば、金銭的にもスケジュール的にも半日単位でしか予定が組めない生活だったなぁと思います。
サークルのメンバーが1泊2日で旅行に行ったりすることもありましたが、基本不参加でした。旅行にいって3万かかるなら、バイトしてた方がいいな、みたいな…

ただ、今になって、色んな地域の特産品とか、文化に触れると、面白いなぁと思うんですよね。大学生の時に知っても面白くなかったかもしれませんが、経験してたら色々違っただろうなと思います。
私の奥さんがわりと旅行に行く人で、国内も海外も色々行ってて。今になってとても羨ましいです。

――とても驚いたのですが、留年を経験されたと…?

はい。名古屋大学理学部は、1年生のうちは学科を決めずに幅広く授業を受けて、2年に上がるときに学科を決めるという制度になっているんです。私は数学の先生になろうと思っていたので、1年の時は数学の授業を中心に受講していました。それ以外はほとんど受けず、です。すると、2年生進級の時に数学科希望者が定員より多く、学力の高い順に数学科に振り分けられることになり…。残念ながら天才たちに囲まれて、希望していた数学科に行けず、物理学科に進級することになりました。1年の時には物理の授業をとっていなかったので、2年の時に1年生がとる授業、3年の時に2年生がとる授業を受けました。4年に上がる際に研究室に配属になりますが、配属になるには必要な単位数を満たしている必要があって。単位不足のままで3年までは上がれたものの、この時点で留年となりました。

留年した時はショックでしたが、もともと入学して1か月くらいで全然周りについていけていなかったので「そりゃそうだよな」という感じでした。だって授業で何言ってるか全然わかってなかったですから。笑
加えて名古屋大学は留年する生徒が非常に多く、長い人だと7年生とかいましたので、ショックも少なかったです。辞める人も多かったので、辞めなきゃ何とかなるかな、と開き直っていたと思います。
親は内心どう思っていたかわかりませんが、まぁ頑張れよ、くらいの感じでした。変にプレッシャーを与えないでくれたのは助かりました。

今振り返って思うのは、「自分の苦手な分野で勝負しない」というのは、この時の体験が大きいような気もします。もし仮に大学1年生の頃に当時の10倍勉強していたとしても、大抵敵わない相手ばかりでしたので…。
自分にできることをやる、自分に向いてないことで失敗してもしょうがない、と思っております。

――そういうことだったのですね。お辛い経験だったと思いますが、それも今のカガさんの前向きさに繋がっているのだと感じました。

教育実習で気づいた、「教師の仕事が、面白くない!?」

――さて、そんな大学生活のなか、教育実習に行かれたわけですね。

はい、それまでは高校の先生になるつもりだったのですが…。教師が、自分が思っていたような仕事ではないと気づきました。
理由は2つあって、1つは仕事が面白くないこと、です。

――面白くない…。意外です。

教師になりたい理由が、「学校が好きで、人が好き」だったのですが、高校教師の仕事って基本的には「担当教科の教育」なんですよね。それをわかりやすく生徒に教えるんですが…。
1回目の授業はとても面白かったんです。自分が考えた説明で、生徒が「カガ先生の方がわかりやすい!」と言ってくれた時はものすごい嬉しかったです。ただ、隣のクラスで同じ授業やって、同じリアクションで、また隣のクラスで同じ授業やって…っていうのを繰り返した時に気づきました。
生徒は毎年入れ替わって、色々なドラマがあるかもしれないけど、仕事自体はずーっと同じことをするんだ、と。これは衝撃でした。本業が楽しくない、早く授業終わらせて生徒と話したい、みたいな感覚です。先生なのに。笑
やっぱり教師って公務員なんだな、と感じましたね…

もう1つが教育実習先の先生同士の人間関係でした。担当してくれた先生が、いつも物理実験室で独り、事務作業をしていました。どうやら先生同士の人間関係に疲れて、自分の城に籠もっていたようで。なんだか、自分の将来を見ているようでした。志を持って、学校が好きで教師になったけれど、歳をとるにつれて情熱も薄れ、人間関係に悩み、閉じこもる…

実は大学でも同じような状況になっていまして。自分は大学に来たのは先生になるため。でも周りの人は本当に物理が好きで物理のことばっかり考えてる天才ばかり。
コミュニケーションは取れるんですけど、ちょっと違ったんですね。
きっと教師の世界でも、学校は好きで生徒は好きだけど教育に無頓着な自分と、教育に真摯な人達で、ズレがあるのでは、と思ってました。
そこで、教員採用試験を受けるのやめて、一般企業を目指す事にしました。

就職活動に舵を切るも、最終面接で落ち続ける。ある日、人事からの電話で言われたこととは?

――加賀さんなら人間関係は大丈夫そうですが…。なるほど、それで一般企業への就職を目指されたわけですね。

どちらかと言うと人と関わるのが好き、の方に意識が向いていたので、衣食住に関わるジャンルの企業に応募しました。居酒屋でアルバイトしていたこともあってか、食品メーカーが多かったです。
幸い、対人試験はめっぽう強くて…リーマンショック後の就職難の時期でも、大手食品メーカーで数社、最終面接まで進めました。

――それはすごい!

調子に乗って、そのまま「人と関わるのが好きなカガ、衣食住の分野で働きたい」っていうスタンスで最終面接を受けたのですが、全滅でした。
企業からすると「そのカガさんが、何故ウチに来たいのか?」が聞きたいのですが、それが全くなかったんですね。「え、名前知ってるから受けに来ました」みたいな感じです。

――なるほど…。それに気づいてから、対策を変えましたか?

いや、実はそこには自分で気づけなかったんです。
大学4年生の夏ごろ、最終面接の最後の会社に落選して、どうしようかと悩んでました。
就職浪人も視野に入れて…と思っていたら、秋の学内就職セミナーに、今勤めてる会社が来てて。たまたま衣食住に関わる会社だったので選考を受けて、これまでのように一次二次をすぐ通過しました。
ですが、最終面接の前に人事部の方から電話をもらったんです。「今のままだと、ウチの会社でキミを採用する理由がない。何故ならキミの志望動機にウチで働く理由がないからだ」みたいなことを言われてですね…。
「どれくらい企業規模で、どんな商品を取り扱っていて、どんなこだわりがあって…それに対して自分がどう感じたかを最終面接で話して欲しい」と言われて、初めて、「あ、これが企業研究と自己分析ね」と思ったのです。笑

――すごく親切な人事の方ですね!加賀さんに魅力があったから助言をくれたのでしょうね。

今でもその人事の人には頭が上がりませんね…。
内定がもらえた時は正直ほっとしました。考えないようにしてましたが、結構キツかったんだなぁと思います。リーマンショックのせいにして就職浪人もできそうだったこと、教師という選択肢もまだあったこと、周りに励ましてくれる友人達がいたことが支えでした。

管理部門を渡り歩き、入社8年目にして初の営業配属に。

――就職先が決まり良かったです。入社後、いきなり経営企画部に配属になったのですね。なんだかエリートなイメージがありますが、新卒で入社して経営企画部というのは一般的なのですか?

そうですね…,経営企画部に入社したのは同期で一人でした。ちょっとエリートな感じのある部署ですが、そんな事もなく、毎年一人二人配属されては、すぐ配置転換していく感じです。

入社前は経営企画って何をやるのかイマイチわからず、楽しそうな期待はしていました。ですが、実際配属になってみたら、正直、全然わかりませんでした。笑
そもそも数ヶ月前まで学生だった人がいきなり経営企画とか言われてもついていけるはずないんですよね…。働くというより、経営幹部の近くで勉強させてもらったイメージです。そういう意味では振り返ってみて重要な体験だったなと思います。

――そうでしたか。実際の業務内容としては何をされていたんでしょうか?

・毎月の経営数値の取りまとめ
・毎月の国内シェア数値まとめおよび分析
・四半期毎の決算発表資料の作成、調整、チェック
みたいな仕事でした。ほぼ完全にデスクワークです。

――その後もずっと管理部門でお仕事をされてきて、3年前に営業に配属になったと。その時のお気持ちは?

正直なところ、ついに来たな…という感じでした。
コミュニケーションが得意なこともあって、過去から営業マンになったら?みたいな声があったことと、「現場経験」みたいな感覚を重視する社風なので、もしかしたら営業マンになるのかなぁという感覚はずっとありました。
一方で、入社してからずっと数字管理や業務改善しかして来てないので、営業マンなんて出来るのかなと不安になったのも事実です。入社8年目知識0の営業マンって、ちょっと心配になりますよね…。

――社内には新卒で営業をしている人もいらっしゃると思うのですが、内部の仕事を経験してから営業になるのとで、どんな違いがあると思いましたか?

実はとても楽ができると思ってます。営業マンになる前に間接部門経験するのはとても有利です。というのも、
・社内申請のイメージが掴める
・社内ルールに詳しくなれる
・どういう承認ポイントがあるかわかる
みたいな、社内でのやりとりに詳しくなれる可能性が高いのです。
地方配属の営業マンだと、事務所に先輩も少なく、自分で考えなくてはいけない機会が多いです。その点、間接部門経験があれば、ある程度自分でわかる。わからなくても誰に聞いたらいいかわかる、っていうのは心強かったです。

――営業ノルマとかは厳しいんですか?

自分の配属された営業部門は売上ノルマのような物は特になくて、行動目標みたいな数字があります。部門によってはそういう人もいるみたいですが、個人的には余裕を持ってチャレンジさせてもらってるように感じますね。

――具体的にどんな営業なのか教えていただけますか。

今私がやっているのは企業に対して自社商品の提案をする営業です。
例えばハウスメーカーさんに対して「ウチの社の窓ガラスを、御社のラインナップに入れてください」と提案する感じです。我々の営業先は「家を売るのが仕事」なことが多いので、「この会社の窓ガラスを取り扱えば、断熱性や環境に関心のあるユーザーにもアピールできるな」みたいに感じてもらうが一番のミッションですね。
提案先も、もともと「アナタのところの製品使ってるよ?」というところが多いです。
そこに対して付加価値の高い新商品や販売提案をしていくような仕事なので、アポを取って訪問して受注、というイメージとはちょっと違うかもしれません。

福岡に住んでますが、九州エリアが担当なので九州全体と沖縄を回っています。
提案予定は多い日でも1日4件くらいです。30分くらいのプレゼンをすることが多いです。

――では、営業やってて良かったと思うことと、営業の苦労をお聞きしたいです。

よかったことは「お金を稼ぐことを体感できた」ですね。
営業に配属になる前、数値管理の仕事をしてる時はどこか数字を無機質に見てましたが、100万円の売上でもそこに至るまでの提案と人間関係があるんだな、と感じるようになりました。
苦労している点ですが、営業マンって顧客と信頼関係を築かないとダメなんですね。信頼関係が無い人から「こうしたら?」みたいな提案されても「なんで貴方にそんなこと言われるの?」ってなるので…。
信頼関係を築くには、
・他社からの紹介やセミナー実績等、客観的な情報
・相手が自分に感じる信頼感や安心感といった主観的な情報
この2つがいると思うんですが、訪問時に雑談するような場面で九州の土地柄や名産の話になって、さっぱりわからないと「仕事は真面目だけど、相手に興味ない人」みたいな風に誤解されることがあるんです。
逆に出張でお客さんからオススメしてもらったご飯なんかを食べて、次回訪問時に感想を伝えたりすると、人間として信頼してもらえたりもします。
この信頼関係を構築するのには苦労しました。でも信頼してくれている人から感謝してもらえると、めちゃくちゃ楽しいですね!これは営業の醍醐味かと思います。

これからは会社の一員として上を目指しつつ、社外でも活動していきたい。

――ところでカガさんは新卒で入社してからずっと同じ会社に勤めてらっしゃいますが、辞めたくなったことはなかったですか?

そうですね、特に辞めたくなったことは無いです。
子どもが産まれて、地元に戻りたい気持ちが強くなってきたので、戻れる予定がハッキリしないと転職も考えないといけないかな、という気持ちもありますが、基本的には会社も会社の人も好きですね!
ヘッドハンティングみたいな電話がかかってきた時はちょっと考えましたけど…笑

――ヘッドハンティング!その話ちょっと詳しく聞きたいです…!

ある日突然電話がかかってきて、「ある人からカガさんの話を聞いて、ぜひ紹介したい仕事が…」みたいな勧誘を受けました。東京の企業と愛知県の中小企業の幹部候補、二回面談依頼がありまして。東京に行くつもりは全くなかったのでお断りしましたが、愛知県の中小企業幹部はちょっと悩みました(笑) 間違いなく地元名古屋に帰れるし、幹部候補生としての仕事ってどんな仕事だろう、と妄想してみたりして…。

――おぉ…貴重なお話ありがとうございます。カガさんは今の会社でも幹部を目指すお気持ちがあるのでしょうか?

そうですね!できるだけ出世したいと思ってます!関わる人の数も扱うお金の額も、大きくしたいと思ってます!
営業やって思ったんですが、一人で作業して成果出すより、チームで何かを成し遂げる方が好きなんですよね。団体競技で例えるなら、一人一人がチームのために独立して全力を尽くすようなリレーよりも、サッカーみたいに役割分担があって一斉に動くような方が好きです。
ストレングスファインダーによると自分の強みは「未来志向・コミュニケーション
・最上思考」らしいです。人に未来を語って、1番いいカタチを目指すのが強みみたいで。その強みに忠実な感じです。

――その一方で、会社とは関係のないところで、自分の名前で活動していきたいとお考えなんですよね。そう考え始めたきっかけは何ですか?

独立を考えている訳ではないのですが、会社の中での成長スピードが鈍化しているような気がしていて…。新しい経験や新しい視点を手に入れようと思った時に、会社の看板を外して個人で活動した方が色々なことに出会えるかな、というのがスタートです!
そういう意味で言うとビジネスマンのナナメさんを探しているのかもしれません。笑
あとは自分が発信したり、イベントに登壇したりできれば、自分が誰かのモデルになれるのかな、みたいなことを考えてます!

――まさに加賀さんがナナメさんになるのですね!ちなみにそれって、会社的には問題ないのでしょうか?副業NGとか…

金銭の受け取りがあるとNGです。あと会社の名前を使って活動するのもダメですね。
世の中が変わって副業解禁になったら、副業にするかもですが…笑
それで稼ぐというよりは、成長がメインです!

大人は、自分の意志で毎日を面白くできる!

――大人って忙しそう、大変そうと思う学生さんもいると思うのですが、カガさんの平均的な一日の流れを教えていただけますか。

5:30起床〜身支度
6:45出勤
7:15〜8:00会社近くのコンビニで朝活(読書・ネットサーフィン・note執筆等)
8:10出勤、1日の準備(メールチェック、予定確認)
8:30仕事開始
午前中に資料作成・取引先にメールや電話で進捗確認・アポイントあれば外出
12:00昼食
13:00取引先訪問
15:00取引先訪問
17:00会社に戻って事務作業
17:30退勤
みたいな感じですかね。日によってだいぶ違うので一例ですが…
営業メインですがデスクワークも多いです。

――朝活がカガさんらしいですね!残業はあまりしませんか?

あんまりしません!家帰って子どもの世話がありますので…笑
それに、提案までが僕の仕事で、実際の売上は各エリアの営業マンの責任で。カガが残業するとその分利益が減るっていうのが上司の感覚なので、定時内で最大の結果を出せ、というのが暗黙の了解になってます。

――それは正しい感覚だと思います!お家では家事や育児の役割分担などは決まっていますか?

休みの日の料理は僕の担当です。半分趣味なので、やりたくてやってる感じですが。我が家は家事の分担をお互いの得意分野で分けてるので、片付けと洗濯は全くできません…。
育児に関しては、お風呂は父親の担当です!あと子どもと遊ぶのがメインですね!
僕が帰ってくると子ども達の機嫌が良くなるので「育児の甘いところだけ楽しんでる」って言われる事もありますが、奥さんは感謝してくれてると思います。僕も奥さんには感謝してます!

――お子さんが生まれたとき、戸惑ったりしませんでしたか?私は戸惑いました。笑

戸惑いましたね!笑
奥さんのお腹がどんどん大きくなるのをみて、こんな感じでいいのか?と不安でした。
息子が新生児の時は怖くて抱っこしたくなかったですね…。でも息子がしゃべれるようになって少し安定しました。求められてるんだな、というのがわかったのは大きいです。

――お子さんが生まれたことで、仕事やキャリアに関しての考え方は変わりましたか?

上昇志向は変わってないですが、奥さんが子どもの熱や病気で大変そうなのを見て、地元志向が強まりました。奥さんも名古屋の人なので、地元に戻ったら奥さんの実家の近くに家を建てる予定です。やっぱり家族あっての自分なんだなと思います。

――地元に戻ったら、こんなことしてみたい、というのはありますか?

名古屋で自分のようなビジネスパーソンが交流できるコミュニティを作りたいと思ってます!色んな人が交流できる場が、もっとあってもいいかなって。

――カガさんは、大人になることや働くことの良い面は、どんな事だと思いますか?

やっぱり学生の時って出会える情報や人が少ないと思うんです。クラスメイトや部活の仲間、先生くらいのもので、入学卒業シーズン以外はほとんど変化なしですよね。
大人は自分の意思で色んな人に会えるし、色んな事が経験できます。
仕事ってお金もらいながら色んなチャレンジして、色んな出会いがあるので、考えようによってはお得なのでは、と最近思います。笑
自分がやったことが社会に影響を与えるとか、10も20も歳のちがう人と意見交換して感謝されるとか、学生の時は想像もしてませんでした。

――これから社会に出る学生さんに伝えておきたいことがあればお願いします。

仕事選ぶ時はやりたい事と欲しいお金と時間の3つを考えて欲しいなと思います。
年収1000万を目指す!という夢を持ってる人がいた時に、「30歳までに?40歳までに?50歳までに?」という時間の感覚を判断に入れると、志望する職種や業界って結構絞られると思っていて。
漠然と会社のイメージだけで入社して、思ってたキャリアにならなさそうで辞めちゃう人とか、給料がいいってだけで入社して、自分の時間が無くて体調崩す人とか、沢山いるので…。
学校側からは「やりがい」みたいな綺麗な部分の確認がメインになるような気がしますけど、実際の生活にとって重要な時間とお金のこと、考えた方がいいよって思います。

――貴重なお話ありがとうございました!お話を伺っていて、皆で何かをやるのが楽しかったから高校の先生に、と仰っていたのと、今「みんなで何かを達成したい」と仰っているのが、結構繋がっているなと感じました。今後のますますのご活躍を楽しみにしております!

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