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志望理由書の添削~好印象を与える志望理由書とは~

キャリアコンサルタントの”きゃっさん”です!
気軽に「きゃっさーん!」と呼んでくださいね☆

この度、高校生の志望理由書添削の副業を始めて1年が経ちました。

 2023年の5月にスタートした高校生の志望理由書や小論文を添削する副業。あっという間に1年が経過し、計95名分の添削を担当させていただきました。普段、高校生の新鮮な考え方や価値観などに触れる機会が滅多にない私にとって、本当に貴重で有難い仕事です。
 書き方ひとつ、表現ひとつの工夫で、生徒が夢に近づくことを願って、より伝わる文章になるように今日も赤ペンを握ります。

と、いうわけで本日は私の考えた好印象を与える志望理由書について書こうと思います。  

志望理由書の「好印象」ってなんだ?

 みなさん、進学や就職の際に、1度は志望理由書を書いた経験があるのではないでしょうか。志望理由書は、自分をアピールする特別な場です。基本的な原稿用紙の使い方や誤字脱字、文章表現に気を付け、自分らしさを伝えるために、具体的に根拠を示して書きます。将来の夢や目標、志望先にふさわしいと思われるような自分をアピールする必要があるので、ご自身の経験の中から、どのエピソードを用いるかも悩みどころです。そう考えると、志望理由書の作成は、大変な労力が必要ですよね。

 では、志望理由書で好印象を与えるとは、どういうことでしょう。

 読み手は多ければ何百枚、何千枚もの志望理由書を受け取ります。あなたが受け取る側だったら、どのような志望理由書を読みたいと考えますか。
 一般的には、結論から書きだしていることや、読みやすい字で記入されていることが挙げられます。 
 私が学生時代に志望理由書を書いていた時は、結論は最後に書けばいいんじゃない?と考えていました。しかし、添削の仕事を始めてから考えが変わりました。例えば、志望先記入欄に看護学部と記入していて「私は看護師になるために貴学を志望します。」と書き始めていると、読み手はそのまま違和感なく読み進めます。しかし、冒頭部分で「私は社会に貢献するために貴学を志望します。」と書き出していたらどうでしょう。表現が漠然としていて、社会に貢献できる仕事は他にもあるから、看護師以外の職業に気持ちが揺らぐのでは?と読み手は考えます。同じ看護師資格の取得を目指していたとしても、このように書き出し部分の表現の仕方ひとつで読み手に違和感を与えてしまいます。この例は極端な話ですが、結論から記入する必要性を少し感じてもらえたのではないでしょうか。
 また、志望理由書が手書きの場合、文字がきれいかよりも、丁寧に書いているかが大切です。もちろん、字はきれいに書けるに越したことはありませんが、丁寧にさえ書いてあれば、おのずと思いは読み手に伝わります。

好印象を与える志望理由書の書き方のポイントは2つ!
①きれいな字よりも丁寧な字で書く!
②書き出しは結論から記入する!
 


 志望理由書は、読み手にとっては応募者の夢や目標と志望先が合っているか、人柄が志望先に合っているかを見極める場でもあるのです。また、いかに読み手が違和感なく読み進めることが出来るかも重要だと考えます。
 今の時代、志望理由書の書き方マニュアルやテクニックが数多く公開されていますし、生成AIの登場も相まって、志望理由に正解でもあるかのような情報が溢れています。しかし、志望理由は千差万別で良いんです。読み手は「あなた」を知りたいのです。今の「あなた」を作り出した経験をもとに書いてみてください。○○になりたいと思ったのはなぜか。△△に興味をもったきっかけは何か。□□を目指すために、どのように行動するのか。ご自身の将来です。じっくり考えを深めて、書いてくださいね。

添削の仕事を続けたい

 私は、自身の考えや気持ちを文字にするのは、何歳になっても時間のかかる作業だと思います。本気度が高ければ、なおさら時間がかかるでしょう。
志望理由書は、よくラブレターと表現されますが、出す前に何度も読み返して、書き直して、本当にこれでいいのかな?と不安になりながらも、えいやー!と渡して気持ちを伝える。私は、素直な気持ちを書き綴ることが大切だと考えています。

 添削の仕事は、高校生が一生懸命に考えて書いた将来の夢や展望を読むことで、心を揺さぶられることもありますが、毎回ワクワクしながら添削しています。みなさんが志望理由書に書いた想いが、しっかり読み手に伝わるようにお手伝いさせてください。

添削講師として2年目も初心を忘れず。

2024/5/21


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