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フルマラソンを初めて走ってみて感じたこと

こんにちは。サイバーコネクトツー執行役員の山岡です。
ゲーム開発会社で管理業務を行っております。

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今回は生まれて初めてのフルマラソン挑戦となった福岡マラソン2022を走ってみて感じたこと、それまでの道のりを紹介したいと思います。

フルマラソン挑戦まで

ランニング自体はどんなピンチも笑顔で乗り越えられる精神と肉体を手に入れるべく2021年11月から始めました。ピッカピカの1年生(初心者)ランナーです。

20年以上、横断歩道の信号が点滅している時以外まともに走っていないので、ランニングを始めた頃は数百メートル走っただけで息が上がってしまい、ほぼ歩いているような状態でした。
私よりご年配のランナーに颯爽と抜き去られる自分の不甲斐なさに泣きました。

それでも3ヶ月ほど継続しているとジョギング程度ですが10kmは走れるようになりました。
そうすると少し欲が出てきまして、さらなる速さと距離を手に入れたくなりました。
色々と調べているとランニングに特化したガーミンというメーカーの腕時計の存在を知り、さっそく購入することにしました。

この腕時計は専用アプリと連動しており、走った距離や速さ、運動強度などを解析しログ化してくれます。
そしてガーミン先生(あくまで個人的に呼んでいるだけです)というAIのコーチング機能がついています。

ガーミン先生に自分が目標にしたい距離やタイム(ハーフで2時間とか)を伝えると「じゃぁ、今週はこのメニュー(トレーニング)をやれ」と言ってくれます。
また、トレーニングをさぼったり、走った距離が少ないと「おまえ、このままじゃヤバいよ。やる気あんの?」と叱咤激励をしてくれます。

そんなこんなでガーミン先生のご指導を賜りつつ、トレーニングに励んでいた2022年4月、福岡マラソンが3年ぶりに開催されることを知りました。

フルマラソンなんて私のようなポンコツランナーには夢のようなことだけど、どうせだったら高い目標があった方が良いと思い、福岡マラソン2022にエントリーしました。
過去の抽選倍率が4倍らしいので軽い気持ちだったのですが見事当選してしまい、後には引けなくなりました。

参加が決まってからはガーミン先生と二人三脚でトレーニングに励み、福岡市民ランナーの聖地、大濠公園デビューもしました。
大濠公園ではガチ勢ランナーの圧倒的スピードと無駄のないカッコいいランニングフォームを目の当たりにし、自分のやれてなさを痛感しました。

そして2022年11月13日、福岡マラソン当日を迎えました。

フルマラソンを走る

当日を迎えるにあたってコンディション(体調)を整えベストな状態にすることが大切です。

しかし、サラリーマンですので仕事が最優先であり、コンディション調整を優先する訳にはいきません。
また、前日に十分な睡眠をとらねばならないので、いつも通りお酒(ストロング缶500ml2本)を呑みました。

結果、当日のコンディションは30%ぐらいの仕上がりに落ち着きました。

スタート地点

スタートしてから25kmぐらいまでは、沿道の応援に手を振りつつ初めてのマラソンを楽しみながら走ることができました。

25kmまでのラップタイム

しかし、それ以降に地獄を見ることになります。

とにかく足が重くなり前に進むことがつらくなりました。一歩踏み出す度に足裏に痛みが走り、常にふくらはぎが攣りそうな状態です。

しかし、一番の敵は肉体的苦痛よりも「自身の心」でした。

足の重さと痛さ、息があがるつらさから「オレ、がんばってるよ、もういいじゃないか、歩きたい、歩いてもいいよな」とネガティブ思考が頭の中を駆け巡ります。そして海からの強い向かい風が前に進もうとする気持ちを容赦なく削ってきます。

30km以降は5kmごとの給水所で歩いて、また走り出すを繰り返しました。
よほど苦しそうな顔をしていたのか、沿道で応援してくれている方々、ボランティアの方々から「あと少しだ!」「負けるな!」「諦めるな!」「おいしいビールが待ってるよ!」と励ましの声援を多くいただきました。

もう頑張れない理由がたくさんある中で「頑張る理由」をいただいたような気がしました。

「ここで自分に負けたら絶対に後悔する」と。

30kmからFinishまでのラップタイム

結果、グロス4時間31分18秒、ネット4時間27分37秒で完走することが出来ました。
フィニッシュして思ったのは、つらさから解放された安堵ともう少しやれたはずという反省が半々だった気がします。

マラソンとゲーム開発は似ていると思う

マラソンの終盤はゲーム開発の終盤に似ています。

ゲーム開発の終盤は残りスケジュールが無い、かつ残タスクが溢れている状況の中、少しでも良くするために、お客様に喜んでもらうためにタスクを詰め込む方法を必死で模索します。

「出来ない理由はいくらでも出てくる中で、出来る方法を必死に考え行動する」

開発が終わった時に「やれることはすべてやった。後悔はない。」
そんな会社でありたいと思った42.195kmでした。

サイバーコネクトツー 執行役員
山岡 寛典