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個人的にここが好き!チャイコフスキー♪交響曲第6番《悲愴》
名曲中の名曲です。チャイコフスキー自身が「最高の出来栄え」というのだから間違いないでしょう。
○ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)
チャイコフスキーはロシア生まれのロマン派です。
ロマン派といっても色々あるのですが、
初期ロマン派→盛期ロマン派(印象派とか)→後期ロマン派(国民学派とか)とある中で、後期ロマン派です。しかし国民学派にどっぷりつかっていた訳ではないです。(表では国民楽派として分類しています)
印象派はドビュッシーとか。国民学派はシベリウスやスメタナなどが有名ですね。
○交響曲第6番《悲愴》
この曲はチャイコフスキー自身が「最高の出来栄え」と語っているほど、良い出来だったそう。事実、この初演の数日後に亡くなっています。満足したのだろうか。
この曲は標題音楽に分類され(反対は絶対音楽)、その特徴として題名がついています。
また、ベートーヴェン交響曲第5番『運命』(これは公式の名称ではない)はハ短調で始まってハ長調で終わる「暗から明へ」(又は「苦悩から歓喜へ」)という手法が用いられています。反対にこの《悲愴》は最後が暗く儚く終わるという意図的な手法がとられています。
○全体的な感想・印象 1楽章は全体的に色彩豊かで時に優しく包み込むように、時に情熱的な感じがあり、最後はロ長調で終わっています。チャイコフスキーは特に感じやすいですね。
2楽章は5拍子の混合拍子(3+2or2+3)で、こちらはニ長調。チェロの旋律が一層上品な感じに仕立て上げてくれています。
3楽章はト長調で可愛らしい感じ。そのあとダイナミックになるのですが。
私は3楽章のホ長調に転調した辺りからスイッチ入りますね。もちろん1楽章から真剣にやっていますが。
4楽章はまるで冬がやってきたかのような。ヴァイオリンの弓が弦にフォルテで引っ掛けていくあたり、連想させます。
でもなんか暖かみのあるような‥
ホルンの3連符あとの弦の暖かな旋律がたまりせんね。
そこからティンパニなども加わり、盛り上がりはMaxになります。そしてハ長調で締めくくります!(楽譜は一番下のもの)
しかしまた冒頭の悲しさが!でも優しさもありますね。
最後、チェロ・コントラバスで終わるのですが、本当に儚く消えていくかのような。
正直拍手しないで帰ってもらって良いレベル笑(ちゃんとアンコールあるのしてください笑)
○ここが好き
1楽章は小節目のヴァイオリンの旋律がたまらない!泣きそう!ニ長調というのが弦にとっては最高の調なので、響きはとても良いですよ!
そのあとのクラリネットもまた良いのです。プレイヤーは相当緊張しますよ‥尊敬です。
2楽章はチェロの旋律がとても美しいです。5拍子は聴いている側はどうとっているのでしょうか。
3楽章は全部好きです。笑
4楽章は最初ロ短調で始まります。1楽章冒頭と同じですね。
一番の見どころはやはりハ長調の完全終止です。
明日・あさってと楽しみたいと思います。
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