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広島大学でセルフケアに役立つ認知行動療法入門についてお話してきました

広島大学で2024年2月21日にセルフケアについて講演をしてきました。今回はそこでしたお話をダイジェストでまとめていきたいと思います。

皆さんこんにちは。認知行動療法カウンセリングセンターの岡村です。私は広島県出身なのですが、この度、ご縁があって広島大学さんで認知行動療法についての講演を行わせていただくことになりました。

当日の様子

セルフケアのセミナーあるある

セルフケア関連のセミナーって「ストレス発散大切ですよ」とか「こんなストレス発散法ためしてみてね」みたいな内容が多いです。Googleでセルフケアと検索しても同様の内容で溢れかえっています。もちろんそれら内容は有用なのですが、数日から数週間も経てば忘れてしまいます。そう、習慣はなかなかに変えづらいのです。

ストレス習慣とダイエットの関係

食べ放題を除き体重が一日のうちで急増することは基本的にありません。日々の習慣が体重増加に影響しているのです。ストレスも同様です。よほどのショック体験があった場合には別ですが、多くの場合日々の細かなストレスが積りに積もってストレス反応が現れます。気がつけば穴の開いた船のようになり、いくらストレス発散法を試したところで追いつかないのです。大切なことは空いた穴を小さくしていくことです。そのためには日々のストレス習慣を改善していく必要があります。ダイエットも同様に一日運動したところで痩せません。日々の習慣改善が大切になります。

その1 気づき

まずは「気づき」が大切になります。ダイエットでは現体重、摂取カロリー、運動量などを測定し気づきを促します。ストレスの場合は、日々ストレスになることをチェックします。同時に、どのような出来事をどう捉えどのように対処しているか理解していきます。同じ出来事でも平気な人もいれば強いストレスを感じる人もいるのは人によって認知や行動が異なるためです。こうやってデータをとることでストレス習慣を明らかにしていきます。そのうえで、分かっちゃいるけど変えられない要因を明らかにしていきます。例えば、本当は残業したくないけど「迷惑をかけるべきではない」との考えが定時帰宅を許さない。などです。多くの場合、分かっちゃいるけど変えられないがゆえに困っているのです。

その2 新たな一歩を踏み出す

分かっちゃいるけど変えられないことを変えていくためには、自身の振り返りが大切になります。なぜそれほど前に変えることができないのか、例外的に変えられたことはないか。どの程度であれば変えられそうかなどを検討していきます。そのうえで、現実的に可能な小さな変化を積み重ねていきます。その積み重ねが結果として体重減少やストレス低下に役立ちます。

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