T-Backs, T-Shirts, COAT, and Suit
カニグズバーグの11冊目。邦訳版の題名は「Tバック戦争」。1993年の作品です。だいぶ近づいてきました。
主人公のクロエは、12歳の少女です。夏を前にして親友二人から、契約書にサインするように迫られます。いわく、髪が気に入らない日は他の二人に電話して、三人でプールへ行く、というものです。電話が来たら断れません。
クロエはサインを断る口実に、夏の間中、ここには居ないと言ってしまいました。どこかへ行かねば。この際、母親の再婚相手の姉のところへ行くしかないようです。
フロリダの西海岸に住むバーナデットおばさんは、バンでサンドイッチやホットドックを売る仕事をしています。屋台ですね。港には彼女のお馴染みのおっさん達がいます。船に積み荷を載せたり降ろしたりする人々や、ドックで働く人々です。バーナデットのボクのイメージは、シガニー・ウィーバーです。
クロエが、バーナデットと犬のデイジーとの毎日に馴れたころ、Tバック戦争が勃発します。
ワンダとベルマという姉妹がバーナデットの同僚として新しく来たのです。彼女たちもそれぞれバンを乗り回して、食べ物を売ります。そして、バーナデットのルートのお客を全部かっさらっていきました。なにしろ彼女達はTバック姿なのですから。おっさん達にはバーナデットのバンは目に入りません。
ボクのポイントふたつ。
“We are descendants of Joan of Arc.”
9ページ。飛行機で隣りの席のばあちゃんにクロエが言ったことば。誰の子孫でしょう?
Joan of Arc はジャンヌダルクのようです。
“What about Lionel? Is he leading men off the path of righteousness?”
127ページ。教会の怖いおばちゃんにバーナデットが言ったことば。
Lionel って誰? ライオネル・リッチー? 謎です。
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