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Centennial

 ジェームズ・A・ミッチェナーという人の1974年の作品です。邦訳版は1982年に「センテニアル〜遥かなる西部」という題の三巻本が出たようです。

 1068ページ、長いです。この人はこの他にも沢山の本を書いていますが、どれも分厚い本ばかりのようです。

 ボクの20代の頃に、NHKで放送したアメリカ製ドラマの原作です。面白いと思ったのは覚えていますが、話の内容は殆ど忘れていました。当時この枠では、他に「リッチマン・プアマン」というドラマも放送されました。たしか、日曜日の大河ドラマの後だったと思います。

 アメリカのコロラド州あたりを中心に、太古から現在(1974年)までの出来事が書いてあります。主な登場人物は作者の創作だと初めに断ってあります。でも、読んでいるうちに、リアルなお話に思えて引き込まれます。ビート農場の労働者としてやってきた、タケモトという日本人移民一家も出てきます。

 最後の章には現在(1974年)のコロラド州の様子が描かれています。環境問題の注目され始めた頃でしょうか。デンバーの町がスモッグに覆われています。今のように政府の環境問題対策の支出で生活している人は、まだ居ない頃だと思うので純粋に心配しているのでしょうね。

 アメリカの西部開拓史に興味のある人は読むといいかもしれません。

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