About the B’nai Bagels
カニグスバーグの3冊目です。邦訳版の題名は「ベーグル・チームの作戦」となっています。1969年の作品です。12歳の男の子がバーミツバを迎えるまでの、ユダヤ教徒の家庭を舞台にしたホームドラマです。母親が、少年野球チームの監督に名乗りを上げるところから物語が始まります。とてもよくできたお話で、楽しめました。
4章の最後の48ページで、分数を英語でどう言うかを知りました。主人公のマークが、自分はシドニー・ポルスキーのわずか1と5分の3(”one and three fifths”)の価値でしかないと知って、ガックリするところです。ボクはリトルリーグのことは知りませんでしたので、監督が選手を獲得するのにオークションをするというのに驚きました。ちなみにシドニーは、体育の苦手な感じの太っちょの子です。
14章の、シーズン最後の試合で起きたことが山場です。マークは試合の後、双子の姉である憧れの女子に「あんたの母親こそ、レベッカじゃねえのか?」と言われました。旧約聖書の創世記27章がヒントです。
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