ビジュアルシンカー3
「ビジュアルシンカーの脳」の原書「Visual Thinking」のKindle版を買って半分ちょっと読んだところです。ここで、ちょこっと異議あり。
著者は1947年生まれのアメリカ人です。ボクより9才年上。オリバー・サックスの「火星の人類学者」という文の主人公だそうです。この本は読んでいませんが読書メーターというところにレビューがあって次のような引用がありました。自閉症スペクトラムですね。
「彼女は視覚的思考や論理的思考は非常に優れていますが、一般の「普通の人」の情緒的な関係や抽象的な思考は全く理解できません。そこで彼女は自らが「火星の人類学者」になって、周りの人々の行動・思考パターンを脳に蓄積し、TPOに応じてそのデータを取り出し、それに従って行動することによって、社会生活を営んでいるのです。」
ところでボクの現役時代の職場は半導体製造現場でした。ある頃から製造装置の操作は画面のアイコンを選択する式になりました。日本製装置のこのアイコンのデザインはクソでした。
また、ボクの20代前半頃に職場にヒューレット・パッカードのパソコンHP85が来ました。これのマニュアルは最高でした。あちらのマニュアルを翻訳したものだと思います。BASIC言語が簡単に理解できました。
ボクの異議は、著者が言うほど言語中心かという疑問です。しかもアメリカで。
ボクの記憶では小学校の教科書にはさし絵や図が沢山ありました。日本の学校でさえこうなのに、アメリカの学校ではどんな教科書だったのでしょうか。逆に、文字だけの本で学ばされたのでしょうか。
この本に写真や図がひとつも無い(今のところ)のが逆説的です。若き日の著者は顧客に、自分の仕事の実績を写真などでわかりやすくまとめて説明してチャンスを得たと書いているのに。空間ビジュアライザーと現物ビジュアライザーとの共同作業で良い作品が生まれるとか書いている部分では、その作品の写真の一枚でも載っていればなあと思いました。編集者は助言しなかったのかね。本の形にまとめるので精一杯だったのかな。
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