Cannery Row
Kindle版スタインベック全集の9個目、邦題は「缶詰横町」1945年の作品です。中心になる人物が数人いて、その周辺の人々にまつわるエピソードが沢山盛られている大盛り海鮮丼という感じです。こうした構成は4個目に入っていたTortilla Flat(「おけら部落」)と似たような感じです。
海洋生物学者のドクのラボの向い側は空き地。空き地の右側は中国人リーの営む雑貨屋。左側はドーラの売春宿。そして、空き地の向こうにマック達が居着いている古い倉庫があります。
黄昏時、どこからともなくやってくる謎の中国人。空き地を通って道を渡り、ドクのラボのわきを抜けて海岸へ出て、桟橋の方へ消えていきます。翌朝、海岸から現われて、また丘の上へ去っていきます。誰も近づきません。ある時、少年アンディが声をかけると…
猫とティーパーティーを催すタルボット夫人…
アーティストのアンリは自作のボートハウスで暮らします。永遠に未完成のボート。バス・トイレが無いので、一緒に住む女ができてもすぐに逃げ出します。ある晩、そこで幽霊を見たアンリはドクのもとへ駆け込みますが…
おもしろいです。
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