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脳の意識 機械の意識

 渡辺正峰(わたなべまさたか)という人の2017年の作品です。「たわごと」どころか、とても良い本でした。茂木健一郎と異なり、クオリアをはじめ難しい理論を順を追って具体的に説明しています。

 トノーニの「統合情報理論」を説明した後、著者らの唱える「生成モデル」と呼ばれる神経アルゴリズムについて詳しく述べています。なんとなくわかったような気分になれました。

 ラマチャンドランの言う19世紀の化学者のレベルであることを自覚したうえで、今後の進歩を確信しておられるようです。良いですね。

 人工意識というか、機械の意識に意味があるとすれば、著者の目指す自分の意識のアップロード、つまり不老不死なんだろうなと思いました。

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