日本VSサウジ

2007年7月26日


どら焼きを食べながら試合を観ていると中澤がゴールを決めた。
後半が始まり2つ目のどら焼きを食べていると、今度は阿部がゴールを決めた。
そうか、そういうことか。
後はひたすらどら焼きを食べ続けた。
8個食べた…。
負けた…。
血糖値が上がっただけだった…。
セルジオ越後の日本語が上達してた…。

最近はサッカー中継もずいぶんマトモになったが、以前は日テレに暑苦しいバカアナウンサーFクンなどもいて辟易していた。
伝説の確信犯的自己陶酔型絶叫バカ実況もあった。
一度ならずも二回目の自己顕示欲明白型連呼絶叫バカ実況もあった。
(動画サイトを探せば出ます)
後世に伝説の名実況として己の名を刻み、放送界に革命でも起こしてやろうとのスケベ根性が丸見えで悲哀を呼ぶ。
当時は賛否両論。
でも否定派が多かったように記憶している。
伝説どころか、このアナウンサーはセクハラ騒動で画面から消えてしまった。
驕れる者久しからず、を地で行ってしまった。
やっぱりスケベ根性は治っていなかったんだね。
Fクン、もうセクハラなどはせず、どこかで真っ当に暮らして下さい。
他にも一名、盗撮行為で消えた若手アナウンサーのSクンもいたっけ。
こちらは手鏡教授よりはるかに悪質です。

Fクンにはぜひ将棋の実況をして頂きたかった。

『おっと、羽生の右手が駒台にすっと伸びたぁ、何の駒をつかむか、金か歩か、それともここは勝負どころと見て角を戦線に投入するか、いや、まだつかまないまだつかまない、迷っております迷っております、ああっ、つかんだのは意外や意外、やはり角でありますっ、さあどこに張る、どこに置く、人差し指と中指に挟まれた角がすーっと盤上に伸びたぁ、ああっ、張った張った張った張った張った張った張った張った張ったあぁぁぁぁ! 何と言うことでありましょう、羽生、第79期棋聖戦114手目は8八に角を張ったぁ、敵の玉の目の前だあぁ、先手の佐藤康光棋聖どうするどうするぅ!』

などと実況は進むのであろうなあ、きっと。
暑苦しいなあやっぱし。

最近は見なくなったが、Tというメガネのお兄さんの実況も鼻について仕方なく、このTクンの実況の時はいつもミュートしていた。
『山本浩二さん、前の打席で阿部が19号のホームランを打ちました』
ミスター赤ヘルは一瞬キョトンとする。
(コイツは何を独り言いってんだ? 解説者として来てるんだから、オレだって前の打席は見てたよ!)
しかしさすがにミスターは大人、すぐに察知した。
(コイツは後に続く「この打席で20号の可能性はどうでしょう?」を省略してるんだな)
そしてミスターは最近の阿部の打撃の好調さを語るのである。
しかし省略Tクンはなおもミスターの戸惑いを無視してたたみ掛ける
『山本浩二さん、7回の攻防になりました』
(先発の替え時のことを言ってるんだな)
『山本浩二さん、打順は3番からです』
(知ってるよっ! クリーンナップで逆転できるか聞いてるんだろっ!)
『山本浩二さん、凡打しました』
(変化球を引っ掛けちゃったんだよっ! オレが凡退したみたいに言うな!)
『山本浩二さん、浅いライトフライです』
(うっせえなあ、いちいちオレの名前を出すんじゃねえよ! 今のはタイミングを外されて泳がされちゃっただけなんだよっ!)
『山本浩二さん、試合が終わりました』
(九回裏が3アウトだったんだから当ったり前だろがっ! いっそ黙ってて放送事故にして始末書いっぱい書かせてやろか?)
口には出さぬが、ミスター赤ヘルの心の声である、たぶん。

Tクンは言葉を省略することによって、簡潔でカンペキな実況を完成させたと勘違いしてるようだ。
それを真似する若手のバカもチラホラ出て来てしまった。
まさかかつての同僚Fクンのように、Tクンも伝説とか、「T節」として後世に伝えようなどの野望を抱いてるんじゃなかろうか。
日テレの野球中継は、大ベテランの小川さんや吉田さんが安心して聞けました。
(吉田さ~ん、出向先のラジオ日本から帰って来て~)

一方、「解説」として呼ばれながら解説が出来ない人たちもいる。
ご存知、阪神ファンの川藤クンと巨人ファンの中畑クン。
二人は必ずワンセットで登場する。
お話はもっぱら精神論と贔屓球団の応援合戦。
このコンビは副音声向きではないでしょうか。
主音声は、ぜひ福本豊さんにして下さい。
福本さんの解説大好きです。

野球に関心が無くなって久しいが、その一番の原因はゲーム中の番組宣伝。
新しいドラマに出演するお兄さんお姉さんが、野球なんかにまったく興味がないのに無理やり連れて来られて、試合の感想を聞かれたり、ドラマの告知なんぞをさせられている。
お姉さんはルールなんて知らないもんね。
バットでパッカーンと球を打ったら、どうして反時計回りに走らなきゃならないのかも知らないもんね。
外野フェンス近くまで飛ばしたのにアウトで、ボテボテでサード前に転がったのにセーフになる理由なんて判らないもんね。
お茶の間で観てるこっちだって試合に集中できないし、ましてやドラマなんて興味ないんだもんね。
興味ないから野球中継を観てるんだもんね。
それをテレビ局は充分知ってるくせにそうやって嫌がらせをするから、おじさんたちの野球離れが加速するんです。
姑息な手段でドラマの視聴率を上げるために、あえて野球中継の視聴率を下げるんですね。
低視聴率を嘆く前に、反省することは山ほどあるんですよナベツネさん。
まあどこの局もやってることだけど…。

ついでといっては何ですが、テレ朝のニュース・ステーションのスポーツコーナーも、アザトイ方針を貫いていて、コンニャロ!、と思うのです。
プロ野球速報も、この番組は必ず巨人戦の試合のVを一番最後に持って来るんですね。
やはり世間には巨人ファンが多いことを念頭に置いてるから、それまで視聴者を引っ張るのでしょう。
そんな見え透いた手やオチョクリには乗りません。
「お、今日もまた巨人戦は最後か」
と判ると、スバヤク電源OFFにしちゃうのです。
もう巨人ファンではないので、
「結果はネットで確認しよっと」
とテレ朝に抵抗するのです。
バカ番組編成よ、もうそんなセコいことやめれ!

実況で暑苦しいのは他の局も同じ。
TBSにも、自らを「世界のマツシタ」といって憚らない男がいる。
ジョークとしては三流以下。
もう飽きました、耳タコです。
こちらは局のスポーツ中継のベテランエース。
エースだけあって、解説者を差し置いて自らが解説をしてしまう。
『3,000本安打の張本さん、今のスイングはグリップの握りが甘くて力負けしましたねえ』
『3,000本安打の張本さん、ハマの番長三浦は軸足の跳ね上げが大きくなってから球に威力が増しましたねえ』
『3,000本安打の張本さん、横浜中華街の○○のホイコーローは、オイスターソースを隠し味に使うようになってから客足が伸びましたねえ』
張本クンはそれを受けて、世界のマツシタと同じことを申し述べるしかないのだ。
喝っ!
「たらちねの母」や「みすずかる信濃」同様、「3,000本安打」が、張本クンの枕詞になってしまっている。
次回からは、
『イチローと一緒の3,000本安打の張本さん、この選手はバットのヘッドが遠くから出るので、インパクトのタイミングが遅れますねえ』
などと言い換えなさいね。
そして、
『解説は世界のマツシタさん、実況はイチローと一緒の3,000本安打の、ワタクシ張本でお送りします』
と、イチローと一緒の3,000本安打の張本さんにマイクを預けましょう。

アナウンサーが解説をするのは民放だけではない。
もう定年でお辞めになったが、NHK大相撲実況の杉山サンも、解説の親方を差し置いてズバズバと解説をしていた。
「なにこのオッサン?」
と思ってたら、いつの間にか「大相撲評論家」の肩書きで活躍し始め、民放にもご出演するようになった。
本当にお相撲が好きだったのね。
中継を観てると、いつも花道の横にチョコンと座っていらっしゃるお姿を拝見します。
いつまでもお好きなお相撲に関わってお元気でお過ごし下さい。


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