昭和風物詩


2007年4月12日



両親が遺した膨大な写真をチマチマ整理している。
場所は不明だが撮影は三十年代前半か。
宝くじ一等賞金は百万円。
今の金持ちは億万長者、昔は百万長者と呼んだ。
二眼レフのファインダーを覗く父の姿が浮かぶ。

先日、1メーターの距離だけタクシーに乗るのに小銭がなく、目の前にあった宝くじ売り場で1,000円分10枚買って1万円を崩した。
1万円当たった。
その中からまた1,000円分買ったら、またまた1万円当たった。
さすがに三度目はないだろうと自重してやめた。
小さな幸運を使ってしまうと大きな幸運から見放されるような気がしてコワイ。
そりゃあお金もいっぱい欲しいけど、本当に私の欲しいものはそんな金銭欲や物欲ではないのです。
ヒミツだけど…。

余談だが、二十数年前、知人が二千万円の宝くじを当てた。
彼は半分を両親に渡し、残りの半分で家を二世帯住宅に改築した。
偉いものだ。
他人の懐事情など関心ないし、まったく羨ましいとも思わなかったが、確かに当たる人もいるんだと、当たり前のことには感心した。
100万分の1の確率だという。
これなどは大きな幸運だろう。

国土交通省が道路特定財源から福利厚生費の名目で購入したカラオケセットが一台百万円弱。
昭和三十年代ならばそれは…。
草葉の陰で父も驚いていることだろう。
でも最近は一億二億程度じゃ金持ちとは呼ばないらしい。
スゴイ世の中になってしまったものだ。

宝くじもギャンブルと思っているので、以後は買っていない。
パチンコ、麻雀だって二十歳でやめた。

(煙草は16歳から15年間吸った)





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