見出し画像

カウンセリングって、そもそもなに?

「メンタルをやんだら、カウンセリングを受けよう」
「悩んだら、カウンセリングを受けよう」
といわれるけど、、、

そもそも、カウンセリングってなんだ!??
よくわからない。

「いろんなところで、カウンセリングってあるよね、
どういう違いがあるの?」

という方も多いのではないでしょうか。

日本では、”カウンセリング”という言葉がいろんなところで使われているので、
美容系でもカウンセリング、
転職するときもカウンセリング、
メンタルをやんでもカウンセリング、
いったい何なんだ!
というように、混乱してしまいますよね。

今回は、現役カウンセラーである私が、
”カウンセリングって何だ?”
ということをテーマに、
話していきたいと思います。


カウンセリングとは?カウンセリングの定義

日本では、いろいろな使われ方をするカウンセリングですが、

「カウンセリング」の元々の意味は
「相談」「助言」
という意味になります。

広い意味では、
クライアント(クライエント)である相談者は悩みを相談して
カウンセラーといわれる話を受ける側が話を聴いて、助言をする

という構図になります。

なので、相談したり、助言を聞くところでは、
「カウンセリング」
と表現がされるのです。

私は臨床心理士・公認心理師というカウンセラーとしては上位で、
かなりとるのが難しい資格を持っていますが、
こういう”心理の専門家”は、
「セラピスト」
「心理職」
「心理士(師)」
「心理療法家」
などと名乗る人もいます。

ちなみに、カウンセラーというのは、日本ではだれでも名乗れますし、
自由に活動ができます。
一方で海外ではきちんと資格を持った人しか名乗れない、活動ができません。

日本では、
”カウンセラー=心を操る悪者”
という風に表現されることも多いです。

ドラマなどでは、ヒロインを裏で心理的に操ったり、
催眠術をかけて意のままにし、凶悪な犯罪をさせたり、など、
どちらかというとカウンセラーは悪者という視点で描かれていますよね。

真実をお伝えしておくと、
催眠術では、命に係わることはかけられませんし、
カウンセリングで意のままに操るなどという行為もできません。

もしあれば、
臨床心理士や公認心理師がしていれば、資格剥奪や、普通に逮捕されますし、
何よりも職業倫理に反しているので、ニュースで大ごとになるはずです。

つまり、
そもそもそういったことはできないし、
したとしても、大事になるので、
もししている人がいたら明るみになって、もっと大騒ぎしているはずです。

これらはあくまでも、
”マスメディアが面白おかしく作り上げたイメージ”
でしかないのです。

それぞれの職業でのカウンセリングの意味

繰り返しますが、
カウンセリングの基本的な意味合いとしては、
「相談」「助言」
となります。

わかりやすいかと思いますので、美容系でのカウンセリングと比較してみましょう。

美容系でのカウンセリングというのは、
肌診断をしたり、現在お客さんが美容のどういうことに悩んでいるかを美容部員さんに相談して、
美容部員さんが助言します。

例えば、ファンデーションを選ぶときに、
お客さん(クライアント):
「毛穴や色むらで悩んでいるので、どういうファンデーションがいいですか?(相談)」

美容部員さん(カウンセラー):
「毛穴や色むらなら、このファンデーションがいいですよ、
あなたの場合は、肌がピンク味が強いので、この色がおすすめです。
塗り方としては、薄く広げるといいですよ(助言)」

というような形のやりとりですね。

一方でメンタルをやんだとき、悩みを抱えたときのカウンセリングというのは、
「相談」「助言」
の意味合いも持ちつつ、
「気持ちの整理」
「問題の解決に向けた取り組み」
「心理療法(セラピー)を行う」
という意味合いも含まれてきます。

例えばですが、
相談者(クライエント):
「今、うつ病で悩んでいます。
やる気が全然でなくて、会社にも行けていないんです。
何が原因かもわからなくて、これからどうしたらいいかと思ってきました(相談)」

カウンセラー:
「そうでしたか、それは大変でしたね。
病院には行かれましたか?まずは病院できちんと診断をしてもらいましょう(助言)。
病院の治療と並行して、こちらでは、
なぜあなたが今回うつ病のような状態になってしまったのか、
を振り返りつつ(気持ちの整理)、

今後はどうしたら改善に向かうのか、
お仕事については働くのか、ひとまず休むのかなどについても、
一緒に考えていきましょう(問題の解決に向けた取り組み)。

うつ病には、認知行動療法という心理療法が効果的ですので、
一緒にやってみませんか?(心理療法)」

というような形のやりとりとなります。

なので、あなたが今どういう状態にいるかということで、
受けるカウンセリングの種類も変わってくるわけです。

あなたが受けたいのはどれ?カウンセリングの種類

カウンセリングと一言でいっても、
業界が違えば、カウンセリングの内容も変わります。

先にあげた、美容系なら、
美容系の悩みと、その悩みを解決に導いてくれるような美容製品を紹介してくれる。

脱毛サロンなら、
あなたがどういう状態のツルスベ肌になりたいのかによって、
適切なプランと回数を提案してくれる。

転職系なら、
あなたの今までのキャリアを聞いてくれた上で、
あなたに合った転職先を見つけて、提案してくれる。

メンタルを病んだり、今悩みがある方は、
あなたの今の状態を聞いて、助言もしてくれつつ、
今の状態を改善するにはどうしたらいいのか、
ということまで提案して、一緒に考えてくれる。

あなたがいまどういう悩みを抱えているかによって、
受けるカウンセリングや、業界は変わる、ということですね。

まとめ

今回は、カウンセリングってなに?
ということをテーマにお話ししていきました。

基本的には、
「相談」「助言」
をするもの

という意味になりますが、
いろいろな場面で使われているのは、
相談や助言をする場面では一言で伝えられて、
使い勝手がいいから、
といえるからなのかな、と思います。

ただ、それぞれの業界で使うカウンセリングの意味合いは、
それぞれの業界の中では当たり前のことでも、
相談する側からしたら、
「じゃあ結局カウンセリングってどういう意味だ?」
となってしまいやすいのも事実。

コチラの記事で、
少しでも、疑問を感じていたあなたのお役に立てていたら、うれしいです。

また、
・メンタルを病んでいる方
・お悩みを抱えている方
に向けたカウンセラーの選び方については、
また別途記載をしていきたいと思いますので、

「カウンセリング受けたいんだけど、
カウンセラーという人が多すぎて、
どういう基準でカウンセラーを選んだらいいかわからない・・・」

という方は、
フォローしてお待ちいただけたら幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?