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CBDやCBDオイルは潰瘍性大腸炎に効果的なのか?

先日、安倍首相が辞任を発表されました。原因となったのは持病の潰瘍性大腸炎という病気が悪化したためとのことです。潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の 炎症性腸疾患(IBD)の一つです。患者数は、人口10万人あたり100人程度であり潰瘍性大腸炎は難病指定されている病気でもあります。様々な効果をもたらすと言われているCBDですがこの難病にも効果を発揮する可能性はあるのでしょうか。調べてみましたのでまとめます。



CBDとは?

カンナビジオール(CBD)はカンナビノイドと呼ばれる大麻に含まれる天然化合物の一種です。CBDは痛みの解消や不安を和らげる、炎症を抑えるなど様々な効果をもたらすことが様々な研究でわかっています。そのため、潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患などさまざまな種類の慢性疾患に特に有効だと言われています。炎症性腸疾患についてはアメリカでも患者がいて、CBDが有効だとする研究もいくつかあります。

CBDとは何か?について詳細は以下のページを参照させていただきました。

CBDは潰瘍性大腸炎に対して効果的なのか?

いくつかの研究を見ると、CBDが潰瘍性大腸炎に対して効果的である可能性はありそうですが断言できるような研究結果はありません。イスラエルの2018年の研究では、CBDが潰瘍性大腸炎と並ぶもう一つの炎症性腸疾患であるクローン病の人の症状を改善することがわかったそうです。

またCBD は、他のカンナビノイドと一緒に摂取することで大腸炎の治療に役立つ可能性があります。2016年にマウスで行われた研究によると、CBDを単独で摂取した場合、大腸炎には何の効果もなかったとのことです。しかし、CBDを他のカンナビノイドと一緒に摂取すると、大腸炎のダメージが減少したとのことです。


このような結果からCBDが潰瘍性大腸炎を含むIBDに効果的である可能性は示唆されていますが、CBDが炎症そのものを改善することを断言できるようなデータはありません。
CBDの有効性、安全性、IBD患者の長期忍容性を証明する十分な臨床試験のデータはまだなくエビデンスは不十分であると言えます。

まとめ

CBDが潰瘍性大腸炎に対して効果がある可能性はあります。但し、現時点での研究結果ではエビデンスが不足しており効果的であると断言することはできません。

それ以外のCBDやCBDオイルの効果については以下の記事をご覧ください。


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