Thought on Alliance Marketing v3.2, 6/12/2023

金沢のGo Go カレーの経営者が若いという記事を教えていただきました。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00400/00031/

カレーは同業が多くてが実は激戦区だから、こういう歳の経営者でないと積極的な施策はできないかもしれませんね。ゴーゴーカレーの東京市場でのvisibilityアップは結構本質的かもしれない。 ほんとうは越えるべき山は、価格帯を上に広げることじゃないかと思うけれど、今の建て付けのままでは限界がありそうですね。大阪のインデアンカレーなどに比べると、安かろう感が強い気がします。 商品や店の仕立てを自体をどうできるか。この辺りに取り組みようがありそうです。
海外市場には手を出すかもしれませんが、僕は、商品開発を含めて、まず東京で力を伸ばすことがヒントになると思っています。

カレーはなかなか難しいのですが、日本酒等は、地域連合マーケティングの検討の余地があるでしょうね。 我々がよく知っている能登、輪島のスタイルです。あるいは諏訪五蔵。 酒蔵は、もともと商品の幅が広くないことと単価に限界があるので、大きなマーケティングの手はうてません。連合が必須だと言うことです。その時、一番やりやすいのは互いに顔を合わせる機会がある地域連合なのでしょうね。
のですが、いまだにStand Aloneの蔵も多い気がします。蔵開きなどの小さなイベントはそれなりに集客しているところがあることを見てきました。が、今後生き残っていく勢いにはなっていないのが正直な感想です。

丁度、知人から石川酒造の泊まれる蔵の話を伺ったところでした。

これは蔵が食市場に展開を意図していると見え、関心を持ったのです。。 この場合には隣接業種ですが、こうした異業種との連合マーケティングは、蔵のビジネスではなく、消費者の価値を作ることを志向しています。 こういう連合が大事、これから増えるべきだと僕は考えているのです。

別の知人が教えてくださったことによれば、宿泊は別の会社が運営しているとのこと。酒造専用機器商社の北村商会の子会社で有限会社商家だそうです。
食に展開した時、飲んだ後に泊まれるということがマストだったために、この商社が蔵の支援策の一環として力を貸しているのかもしれませんし、小規模事業者であることが多い蔵サイドと利害が一致したのかもしれません、

サイトには、この酒房を企画したと思しき方のメッセージがあります。
そこに書かれている通り、日本酒の蔵は全国約1,000超、その多くが小規模事業者です。市場では日本酒は飲み手が増えているように見えますが、実際には1975年の水準の約3割強と大きく減っているとのこと。酒蔵だけではないでしょうけれども、何らかのマーケティング的な施策が必須という状況です。
海外にも市場はありますが、僕は別の理由から、海外市場で成功するプレイヤーはごく一部だと思っています。今後の日本国内市場の変容を先取りして、新しい取り組みを始める時期であることは間違いないでしょう。
前掲のサイトによれば、石川酒造は江戸時代に始まった古い蔵であるとのこと。蔵の動静は酒造機器メーカーにとっても関心事だと思います。こうした会社が酒蔵のリノベーションに投資する動きは今後とも大きくなるでしょう。

そうした業を広げるアライアンスは地元の良い和食店など、資本力やマーケティング力に問題を抱えた他のプレイヤーも巻き込んでタッグを組めば良いのです。
地域にプロデューサー役のプレイヤーが立てば、他の蔵と連合でこういう投資をすることもできるかもしれません。一社だけでこうした投資をした場合、ビジネスには成長の限りが生まれます。
既存の業種観にとらわれないアライアンスが必須だと感じた話でした。

宿泊サービスの内容は、サイトを見る限り要検討な点が幾つかありますね。ゲストハウスであってホテルではありませんから。インバウンド客を含め、ここを誰が受容し誰が泊まるかはしばらく経過を見たいところです。 🔳


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?