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龍の神の世界

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創作のストーリー気まぐれで突っ込んできます~('ω')
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アルビノの王

アルビノの王

私はバジリスク。それ以外の名はない。

我々バジリスクは、とても孤独なものだ。自らの毒で他の生き物を殺めてしまう。

その為に我々は強きが弱きを喰らう習性がある。死体を放って置けば、たちまち死体が毒によって腐蝕し猛烈な毒となり生ける者を滅する。毒以外にも、強靭で物理的な力も持っている。

…だがしかし、私は違う。

私はバジリスクだが、毒性は通常よりも薄い。その影響か、はたまた逆かは分からないが、

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奇跡から生まれた子供

奇跡から生まれた子供

遠い遠い、精霊の森の奥。長の血を受け継ぐネックの一家がいた。

その家に産まれた"奇跡"の力を持って産まれた男児。

それこそが精霊王、ヴンダー・トーナリティ。

森が生まれ、水が生まれたその時から泉に棲むウィンディーネが自分をも越える力のある妖精が産まれたのは初めてだと驚愕する程のものであった。

彼は育つにつれて、幼少の頃よりその頭角を現し森中が彼を長と謡い崇めた。

ただ彼は冒険心の塊であっ

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青い妖精

青い妖精

ある大きな水の豊かな森。

そこにはとても様々な妖精が住んでおりました。

しかし、それも遠い昔の話。

森は毒蛇の女王により壊滅させられ、その毒に侵され大半の妖精は死滅させられた。

逃げ延びた妖精も数少なく、その森だった場所には生き物はもう住むことは不可能だった。

それでも1匹の妖精は、森に通い、なんとか毒を浄化しようと必死に毒と戦った。

彼はその森の長であったネックの末の息子。

彼は家

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太陽の少女

太陽の少女

昔々ある小さな村に、美しい金色の髪の女の子が居ました。

その子は太陽の様で、大きな三つ編みのよく似合う、村では人気の子供でした。

その女の子には秘密がありました。

それは村の外れの小さな泉のある森…

そこには、水に溶けてしまいそうな程美しい妖精の少年が居るのです。

彼女は彼をとても気に入り、友達になりたいと願いました。

―しかしその妖精は、心に深い傷を負っていました。

彼女の願いは当

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創世の龍

創世の龍

昔むかし、この星が生まれたばかりの時。

世界には2匹の龍が居た。

星には照らすものが何もあらず、2匹の龍は互いの姿を見る事はなかった。

しかしある日、星の外からとても強い光が零れ辺りを照らした。

龍は、白くとても美しい姿をしていた。

その互いの姿を美しく思った龍は

水しかないこの星に、大地を生み出す竜を作り、空を浮かべる竜を作り、

そして最後に、世界を照らす太陽の竜を作った。

する

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