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【シン・卯月絢華のシネマ馬鹿】Vol.27 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

見に行った場所 神戸国際松竹亡き後のガンダム最大手109シネマズHAT神戸
フォーマット 2D
個人的評価 ☆4.4(Filmarksでの個人的評価)
備考 令和6年1月26日取材


イントロダクション

ガンダムシリーズの中でも随一の人気を誇る『機動戦士ガンダムSEED』初の劇場版。筆者はSEED世代。(自称シン・アスカの嫁を名乗る変質者)
『DESTINY』のその後の話が描かれており、平和が訪れたはずの世界でキラたちが新たな戦禍に巻き込まれてしまう。
もちろん、主要キャラはTVシリーズから続投。キラ・ヤマトやアスラン・ザラ、シン・アスカ等も引き続き登場する。
ちなみに、本作ではガンダムシリーズの映画としては異例となるゲスト声優を起用しており、森崎ウィンが敵国のパイロットを演じている。そう言えばスピルバーグの映画で「俺はガンダムで行く」って言ってましたね。

あらすじ

C.E.(コズミック・イラ)75年。戦禍は未だ続いていた。
戦禍に対抗するため、ラクスは彼女を総裁として「世界平和監視機構コンパス」を設立。そのメンバーはアークエンジェルの面々やザフトの元傭兵たちで構成されていた。もちろん、キラやシンもコンパスのパイロットとして戦場で活躍していた。
そんな中、コンパスはファウンデーションという王国から「テロリストを逮捕してほしい」という要請を受けることになる。
王国の宰相であるオルフェは、ラクスに触れた瞬間に「何か」を感じた様子。しかし、その「何か」はキラとの関係にヒビが入ってしまうモノでもあった。
不穏な動きはラクスだけではない。コンパスの面々にも、それぞれ「愛する人」に対する不信感が募っていたのだ。
外交の中でテロリストを発見したコンパスと王国の精鋭部隊である「ブラックナイトスコード」は、テロリストを逮捕すべく戦地へと出撃。しかし、それはコンパスを陥れるための王国の罠だった!
圧倒的な戦力を誇る王国のモビルスーツに押され、ライジングフリーダムとイモータルジャスティス、そしてアークエンジェルを失ってしまったコンパス。絶望的な状況の中で、キラたちが取った選択とは!?

個人的な感想

ありがとうサンライズ。

『DESTINY』といえば「TVシリーズでの消化不良」(一応映画館で上映された総集編でキラとシンは和解済み)ばかりネタにされてしまうが、見事に『ガンダムSEED』という物語、そして「コズミック・イラ」宇宙史の総決算として完成されている。つまり、20年前に我々が味わった「消化不良」を「高カロリーのラーメン」で見事に消化したといっても過言ではない。
インタビューによると映画の構想自体は2006年(平成18年)からずっとあったらしいが、こうしてカタチにすると感動モノである。
そして、何よりもカガリ以外のキャストがTVシリーズから再登板したのも嬉しかった。鈴村健一にしろ坂本真綾にしろ売れたきっかけが『DESTINY』なので喜びもひとしお。

それ以外は何を書いてもネタバレになってしまうので詳しいことはこちら↓

超・ネタバレ注意

※ここから先はネタバレを含みます
オーブの港に停泊していたミレニアムに潜入したキラたち。当然ミレニアムのクルーたちはキラたちを海賊だと勘違いしてしまう。
事情を説明したマリューは、ミレニアムの説得の元で王国に対して反旗を翻す。シンはデスティニーSpec-II、ルナマリアはインパルスSpec-IIに、そしてキラはストライクフリーダム弐式に搭乗することになった。
一方、オルフェは王国に拉致されていたラクスに対してある告白をする。それは自分たちが「アコード」というコーディネーターを超える完璧な種であるということだった。オルフェの考えだと、2人が1つになれば世界は平和になるということだったのだ。しかし、それは「デスティニープラン」の再来になってしまう。
デスティニープランの再開を決意した王国は、プランに反発するユーラシアに対して「レクイエム」を照射。ユーラシアは核の炎に包まれてしまった。そして、王国が次にレクイエムのターゲットに定めたのはオーブ。このままだと、カガリもろとも核の炎に包まれてしまう!

カガリの伝言を受け取ったアスランは、苦戦するキラたちに加勢。
アスランはズゴックで駆けつけたのだが、ブラックナイトスコードのフェイズシフト装甲無効化兵器をズゴックに浴びさせる。ズゴックは無力化したかと思ったが……ズゴックの中からインフィニットジャスティス弐式が現れる!
それぞれの戦いの中で、オルフェは自ら「ブラックナイトスコード・カルラ」でキラを撃破しようとする。
今まで数々の戦果を上げてきたキラも、流石に王国のモビルスーツには敵わない。そう思っていた時だった。
――ラクスが、新しいバックパックを持ってきた。
キラが秘密裏に作り上げていたストライクフリーダム用の新型バックパック「プラウドディフェンダー」を装着したストライクフリーダムは、新たに「マイティストライクフリーダム」として生まれ変わったのだ。
マイティストライクフリーダムが持つ大剣「フツノミタマ」でカルラを一刀両断したキラ。
キラとの戦いの中でオルフェと女王は爆死、結果的にデスティニープランは再凍結されることになった。
戦いを終え、オーブの海岸で向かい合うキラとラクス。
――「私の中にあなたはいます。あなたの中に私はいますか?」
それこそが、ラクスがキラに望んでいたことなのかもしれない。

後半に登場したモビルスーツの中で、現時点でHG化及びRG化が決まっているのはマイティストライクフリーダムとインフィニットジャスティス弐式、そしてフォースインパルスSpec-II(2月10日発売)の3体。
しかし真の意味でのMVPはズゴックかもしれない。インフィニットジャスティス弐式の登場シーンも合わせて「アスランやってくれたなぁ!」としか言いようがない。
何よりブラックナイトスコードの精神干渉に対抗するためにキラたちはそれぞれの「愛する人」を思い浮かべるのだが、よりによってアスランが思い浮かべたモノは「裸の状態のカガリ」である。それでいいのかアスラン。

いずれにせよ、HGマイティストライクフリーダムは絶対買います。あとデスティニーSpec-IIは映画館とプレバンにしないでください。(MOVIXあまがさきでの瞬殺具合を見ていると109シネマズHAT神戸も厳しそう……)

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