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見つけたら育てたくなる山野草と行く春



園芸店で見つけたら育てたくなる山野草


お天気がコロコロと変わる春の日。
晩春の季節は、毎年雨が多いですね。

そんな中で
我が家の庭では
春の山野草たちが咲き始めました。

春の山野草たち 2024.04


園芸品種とは違い
華やかさこそありませんが

粗相として潔く
可憐でありながら
凛とした強さを感じます。

そんな山野草についてのお話です。


山野草ってどんな植物


山野草というと
育てるのが難しそうという
印象がありますが、
実はそうでもありません。

山野草は、山間部や里山に自生する植物なので
自然の過酷な環境で
生育できるものが多いわけです。

フタリシズカ



最近は気温の上昇が原因で
植物が枯れ込んでしまうことが多いですが、
それは山野草に限ったことではありませんよね。

春に咲く山野草であれば
そこまで気を配らなくても
花を付けてくれます。

早春に芽を吹く光景は
土を力強く持ち上げて
一気に出てくる感じです。

レンゲショウマの芽1 2024.03
レンゲショウマの芽2 2024.03

花が終わる頃から
日差しが強くなり始めますから
木陰に移すか、
明るい日陰に置いて
管理します。

夏の木陰の山野草1 2017.07
夏の木陰の山野草棚 2017.07



徐々に地上部は枯れますが
地下茎は生きていますので
そのまま涼しめの場所で管理すると
来年も芽を吹いてくれる確率があります。

また、翌年に出て来なくても
その次の年に出ることもあります。


育てやすい春の山野草


条件をあまり選ばすに
咲いてくれる山野草で

最近は園芸店でも見かけるようになったものを
4種類ご紹介します。

①ハゴロモキンポウゲ

 科属 :キンポウゲ科 キンポウゲ属
     多年草
 自生地:北アフリカの山間部に自生する高山植物
 花形状:6枚の花弁は白地に
     少しピンクがかっており
     清々しい印象を受けます。
 栽培 :春は日当たりを好み
     花が終わったら日陰に置いて管理します。
     夏は地上部は枯れます。
 草丈 :10~15cm

ハゴロモキンポウゲ 2024.04

②タツナミソウ

 科属 :シソ科 タツナミソウ属
     多年草
 自生地:北海道を除く日本の丘陵地で見られます。
 花形状:シソ科によく見られるような
     筒部が長く先端が唇上に開きます。
     色は紫や白、ピンクなどがあります。
 栽培 :増えやすく、暑さにも比較的強く
     日陰でもよく育ちます。
 草丈 :10~30cm

タツナミソウ 2024.04

③ウラシマソウ

 科属 :サトイモ科 テンナンショウ属
     多年草球根
 自生地:日本各地
 花形状:仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる
     苞から浦島太郎が釣り糸を垂れている
     ように見えることから浦島草と
     呼ばれるようになりました。
     テンナンショウの仲間には雪餅草や、
     以前お話しした舞鶴テンナンショウなどがあり、
     大変個性的で不思議な花を付けます。
     葉形は、三つ葉の葉を
     巨大化させたような形をしています。
 栽培 :植物の中では印象的な特徴を持っていますが、
     育てやすく、ほぼ、ほったらかし状態で育ちます。
     日向でも日陰でも育ちますが、
     蒸れないように気をつけます。
 草丈 :30~40cm

ウラシマソウ1 2024.04
ウラシマソウ2 2024.04
マイズルテンナンショウ 2022.06
ユキモチソウ 2017.04
ユキモチソウ 2017.04

④タツタソウ

 科属 :メギ科 タツタソウ属
     多年草
 自生地:東アジア
 花形状:赤みを帯びた美しい葉と
     薄い青と紫を混ぜたような
     一重の花を付けます。
 栽培 :夏まで葉を維持できれば
     晩秋には地際に芽を吹きます。
     毎年大きな株になり群生すると見事です。
     春は日向で育て、花が終わったら
     日陰や木陰に移して
     葉の美しさを楽しめる山野草です。
 草丈 :20cm

タツタソウ


園芸店を訪ねる際に、
もし出会うことがありましたら、
是非お育てになってみては如何でしょうか。

皆様と山野草の話題で
お話が弾むことを楽しみにしております。


行く春

今日の園芸歳時記は
「行く春」
のお話です。

あれほど待ち望んでいた春。
吹き荒ぶ雨風で
サクラもだいぶ散り急いだようです。

花筏 
散るサクラ


春は四季の中でも
春先と春終わりではだいぶ
様相が異なるように感じるのは
私だけでしょうか。

1週間前にはサクラも花時を迎え
満開の花はまだしっかりと
咲き誇っていたのに

花が散り始めるのと、時を同じくして
小さな黄緑色の芽が
木々の枝から吹き始めます。

葉桜


満開の花を
「花時(はなどき)」と云うのに対して
木々の芽吹き始めを
「木の芽時(このめどき)」と云います

季節の中でも
春は
景色が一変するのですから
早く過ぎ去ってしまうように
感じるのかもしれませんね。

行く春は
待ち侘びた春がもう行ってしまうという
惜しまれる思いが込められた
ことばなのですね。

本日のお話はここまでとさせていただきます。


昨日の大風は恐ろしいほどでした。
家が飛ばされるのではと思ってしまいました。

皆様の地域は大丈夫でしたでしょうか。

私は前日に
庭の鉢など、飛んでいきそうなものは
軒に避難しておきました。

今朝は定位置に戻しておきましたけどね。

土が乾いて作業ができる日が
少ないので思い通りには庭作業が進みませんが
まあ仕方ないですね。


最後までお聴きいただきまして
ありがとうございます。

また次回の放送でお待ちしております。

cat rosesの庭より
cat roseでした

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