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庭で育てる秋の山野草


1.山野草ってどんな植物?

最近の園芸店には
山野草コーナーが設置されているのを
見ることがあります。

山野草は故意に植えたものではなく、
野山に自生する植物で、
草本と木本の低木類を総じて呼ばれるています。

可憐な花が多く、
季節によってその風情も変化に富んでいます。

険しい山に生える
高山植物も
含まれることが多いようです。

森林限界に生える植物

林床に生えるもの
沢に生えるもの

上高地の沢

それぞれに個性的で
それらを目当てに
山歩きを楽しまれるマニアの方も
たくさんいらっしゃいます。

秋の山

また、
それらを園芸用に
実生から育てたものを増やして
販売する園芸店も増えています。

園芸店のブース


2.庭で育つ秋の山野草

今回は私が庭で育てている山野草の中で
育てやすく、可愛らしい花が楽しめるものを
4種ご紹介しようと思います。

①大文字草

庭の大文字草
大文字草
山の大文字草

 科属 :ユキノシタ科 ユキノシタ属
     多年草
 草丈 :5〜20cm
 特徴 :春に新葉を吹き始め、
     冬には地上部が枯れるものがほとんどですが、
     まれに葉が残っているものもあります。
     コンパクトなものが多いので
     鉢で育てる方が良いかもしれません。
     
     花の形が大の文字に似ていることから
     この名がつきました。

     耐寒性はとても強いのですが、
     夏は外の木陰になる場所で育てます。

     ダンゴムシが葉を食べてしまうことがあるので
     気をつけます。

②ホトトギス

白花ホトトギス
蒼天ホトトギス
キバナホトトギス
山のホトトギス

 科属 :ユリ科ホトトギス属
     多年草
 草丈 :20〜100cm
 特徴 :岩場の斜面や山道脇の湿った土壌に自生します。
     ホトトギスも落葉性で地下茎を伸ばして増えます。
     弓形に枝垂れて花を付けます。
     日当たりが良すぎると葉焼けを起こすことがあるので、
     半日日陰の場所などが良いかもしれません。

③銀水引

銀水引

 科属 :タデ科イヌタデ属
     多年草
 草丈 :30〜80cm
 特徴 :田んぼの畦道や里山などで見られます。
               インド原産の植物で土質をあまり選びません。
               
                 大きくなると熨斗締の水引に似た
                 花を方々に伸ばして付けます。
                 節のある茎は枝分かれをするので
                 好みの大きさに切り戻しを繰り返すと
                 コンパクトに仕上がります。
              あまり目立たない花ですが、
                 銀水引は花色が白なので
                 秋風に揺れる姿は風情があります。

④秋チョウジ

秋チョウジ
秋チョウジ

 科属 :シソ科ヤマハッカ属
     多年草
 草丈 :30〜80cm
 特徴 :主に山間部に自生する山野草です。
     春先に葉を展開し始めて
     秋には筒状のチョウジに似た花を咲かせます。
     少しくすんだ紫と白の花があり、
     どちらも秋らしい出立です。

     土質も選ばず、手間もかかりませんが
     夏は半日日陰、木陰などが理想的です。
     切り詰めても枯れません。


3.もう少し手間をかけて育ててみたい山野草

環境には少し配慮が必要ですが
もう少し種類を育ててみたいと
思われていらっしゃる方には
こんな秋の山野草は如何でしょうか。

カリガネソウ

カリガネソウ
カリガネソウ

イワシャジン

岩シャジン
岩シャジン
山の岩シャジン

トリカブト

ミヤマトリカブト
トリカブト

サラシナショウマ

サラシナショウマ

シモバシラ

シモバシラ


などの秋らしさが際立つ山野草も
良いと思います。
機会がありましたら、
こちらの山野草のお話もさせていただこうと思います。


早いですね〜。
もう金曜日
あっという間に過ぎていく時間。

お天気も怪しげです。
昨日は千葉市にゲリラ豪雨と
ニュースで流れておりましたが、
同じ千葉市でもこちらは全く降りませんでした。
なんだか狐につままれているようでした。

皆様は素敵な週末をお過ごしくださいませ。
最後までお聞きいただきありがとうございます。

cat rosesの庭より
パーソナリティーは
cat roseでした。

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