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心のつぶやき

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思うがままをことばに できる限り余分は削ぎ取ったら どんなふうに伝わるのでしょう そんなこと・あんなことの殴り書きです
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2023年9月の記事一覧

やっぱり作る羽目になる

孫のお食い初め 娘:「河原で石を拾ってこようかな。」 私:「それなら、花弁餅を作ろうか?」 娘:「うん。宜しく。」 私の心が「しまった。」と言ったが 後の祭りとなった。 白餡を練って味噌を加え 味噌餡を作る。 白餡に練った梅を加え 梅餡を作る。 牛蒡をお出汁で甘く炊く。 求肥を練って伸ばし、粉を振る。 牛蒡に味噌餡を巻く。 味噌餡の上に梅餡を置く。 求肥を抜き型で丸くくり抜く 餡を包む 求肥のねば付きを抑えるために振っておいた粉を 刷毛で落とす 金粉を乗

秋の味覚と複雑な思い

栗は口に入れるまでの作業が半端でない 食べるだけの者にはわかるまい これを一口で食われると 気絶しそうになる こしらえる時間よりも以前に 栗の木が実を結ぶまでの年月を考えれば 今年も頂けるのは どれほどありがたいことだろう 赴粥飯法を読めとまでは言わないが 時に 押し頂き感謝する気持ちを 持ってほしい と 心がつぶやいた

沸き立つ雲の哀しさ

木立の覆う道を 少し降ると 視界が一気に開ける 塩味を含んだ風は 真夏のそれとは違って ベタつくこともない 入道雲だけが 取り残されたように 空を覆っていた