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心のつぶやき

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思うがままをことばに できる限り余分は削ぎ取ったら どんなふうに伝わるのでしょう そんなこと・あんなことの殴り書きです
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年浪流るに思うこと

今年もあと数時間を残すばかり 時間が過ぎ去るのは早いもので 歳を重ねるほどに やり残したことが増えていく どこかで折り合いを付けないといけないけれど 挫折ということばで片付けたくないな 皆様、良いお年をお迎えくださいませ

その日は突然やって来た

5匹の保護猫の中で 最後に我が家にやってきたのは ペルシャ猫の男の子だった 夜の街で 自転車に乗っていた私の前に フラフラしながら現れた ガリガリで背骨はゴツゴツしていた 知人の家が近くだったので キャリーを借りて保護 翌日には病院へ 栄養失調、爪は巻いて肉球に刺さっていた 我が家には4匹の女の子の猫たちがいるので 里親を探すことにしたけれど 気難しい子だった 歯も数本抜けていて 腰が少し悪いように感じた 結局 我が家で5匹目の保護猫となり 家族に迎えた その

場所が肝心なんだね

澄んだ秋の空をキャンバスにして 高く聳え立つ 黄金アカシア またの名を  ニセアカシア フリーシア 金色に輝く姿を見上げると ニセアカシアと呼ばれることが 気の毒に思えるほど 雄大で美しい アカシアと異なる点は *枝に鋭い棘があること *アカシアの花は黄色  ニセアカシアの花は白色であること そして ニセアカシアは その繁殖力と強健さから *要注意外来生物に指定されていること ここまで聴かされると だんだん美しいと思っていた気持ちが 遠のいてしまうかもしれない

柘榴(ザクロ)の実

訶梨帝母はどんな思いで この実を食べたのだろうか 透き通るような真っ赤な粒は 美しい色をしている プチッと潰れると 甘酸っぱい果実 毎度のことながら 口に運ぶまでに 躊躇いがあるのは私だけかな

やっぱり作る羽目になる

孫のお食い初め 娘:「河原で石を拾ってこようかな。」 私:「それなら、花弁餅を作ろうか?」 娘:「うん。宜しく。」 私の心が「しまった。」と言ったが 後の祭りとなった。 白餡を練って味噌を加え 味噌餡を作る。 白餡に練った梅を加え 梅餡を作る。 牛蒡をお出汁で甘く炊く。 求肥を練って伸ばし、粉を振る。 牛蒡に味噌餡を巻く。 味噌餡の上に梅餡を置く。 求肥を抜き型で丸くくり抜く 餡を包む 求肥のねば付きを抑えるために振っておいた粉を 刷毛で落とす 金粉を乗

秋の味覚と複雑な思い

栗は口に入れるまでの作業が半端でない 食べるだけの者にはわかるまい これを一口で食われると 気絶しそうになる こしらえる時間よりも以前に 栗の木が実を結ぶまでの年月を考えれば 今年も頂けるのは どれほどありがたいことだろう 赴粥飯法を読めとまでは言わないが 時に 押し頂き感謝する気持ちを 持ってほしい と 心がつぶやいた

沸き立つ雲の哀しさ

木立の覆う道を 少し降ると 視界が一気に開ける 塩味を含んだ風は 真夏のそれとは違って ベタつくこともない 入道雲だけが 取り残されたように 空を覆っていた