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ベストアルバム2020

あけましておめでとうございます。
2021年も10日過ぎましたが世界中コロナで止まってるので問題なし!
ということで2020年の個人的ベストアルバム。順番もなければ枚数も中途半端ですがアルファベット順にはなってます。
1曲でも誰かの心に刺さればシメシメとほくそ笑む私を気味悪がりながら、お楽しみください。では、どぞ!
注)「アルバムタイトル - アーティスト名」になっています。

Unmask Whoever - Activity

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NYの男女混合バンド。同じNYのバンドGroomsのメンバーが新しいバンドメンバーを集めて出したデビューアルバム。結局Groomsは解散しちゃったのかな?少し寂しい気もしますがその血はしっかりと受け継がれております。なんとなくシーンより個性優先なNYっぽさが出ていて、独特なサウンドがクセになります。

The Mother Stone - Caleb Landry Jones

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俳優として活躍しているCaleb Landry Jonesのデビューアルバム。詳しく調べていないので個人的な予想ですが、元々音楽が好きで俳優として軌道に乗ったのでようやくレコードを出せたのかなと。長く寝かせてきただけあって、自分が吸収した音楽とそれによって培われたセンスを存分に生かした面白い1枚に仕上がっています。少し盛り込みすぎて長い気もしますけどねw

Gathering Swans - Choir Boy

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個人的ド贔屓レーベルDais Records所属Choir BoyのDaisからは初めてのアルバム。中世的なボーカルとドリーミーでちょっと懐かしいシンセポップにゴス・ゴアな変態ビジュアルだけど、そこは安心と変態のDaisなのでよくあること。誰もが持つ生き辛さ、本人だけがもつ生き辛さ、すべてを包括して音楽として消化した珠玉の1枚。激推しです。

Pain Olympics - Crack Cloud

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カナダのポストパンク/ニューウェーヴシーンはずいぶん前から活発だったけれど、遂に決定版というか一つのピークに達したのかなと感じさせたのが彼らの出現でした。個人的には各メンバーがやっている別プロジェクトのほうが好きだったりするんですが、とりあえず名前だけでも覚えとけば間違いない闇鍋バンド。コロナでツアーできないのが非常にもったいない。ぜひ頑張って大きくなってもらいたい!

New Signs Of Life - Death Bells

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オーストラリアのDeath BellsがこれまたDaisに移籍して出したアルバム。Dais所属になったことでアメリカに拠点を移しているようですが、Daisに入ったのは本当に大正解。バケバケバケバケ化けまくってます。最高!

Collector - Disq

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米ウィスコンシンのオルタナバンドだけど、ずっとイギリスバンドだと思ってました。いやこれからもイギリスでいいやってくらいブリティッシュロック。ライブを観たら誰でもハマりそうなキラーチューンが盛りだくさん。彼らも今年動けなかったのが本当に惜しい!

Wilting in Mauve - Gláss

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米サウスカリフォルニアのポストパンクでいいのか?…よく分からないけどたぶんほぼ誰も知らないから気にしない。個人的にすごく好きなバンドで、これまでリリースされた音源は一応全部所持(予定。肝心のこのカセットがまだ届いてませんw)。彼らのこだわりなのかカセットでのリリースが多くて、買い直すからレコードで改めて出して欲しいところ。

In Threes - Handle

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おそらく今回紹介している中で一番の難解かと。こういうのを聴いて何が楽しいのか?といわれそうですが、多分そういうところが好きなんだと思います。なんでこんな曲を作った?何があったん?頭どうなってんの?そういうものに惹かれる感覚、誰かに伝わるといいなぁw

Floatr - Happyness

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Happynessは大好きです。何もかもが大大大好き。メンバーは減ってしまったけど、一人は髭面の女の子になったけど、そんなことも全部含めて好き。それくらい私には優しく寄り添ってくれる音楽。

Halo - Hoops

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詳しいことは分からないので何とも言えませんが元メンバーが起こした問題によってリリースが突如キャンセルされた幻の1枚。音源だけは聴くことができたのでベストに加えます。限りなくアウトな行動かもしれませんが、そもそも買いたくても売っていないので、もし権利者の方が居たら出てきてほしいくらいです。ちゃんと買わせてください。お願いします。

だ っ て 傑 作 だ か ら !

Shiver - Jónsi

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ヨンシーが10年ぶりに出したソロアルバム。1stはヨンシーにこんな一面があったのかと驚いたほど明るくてハッピーな1枚でしたが、今回はジャケットから既にダークな雰囲気。でもソロだから味わえるヨンシーの様々な感情が伝わってきます。そして改めて驚かされるのは音作り。私の安い音響システムでも、ものすごい低音と研ぎ澄まされた高音、そしてヨンシーの澄み渡った声がくっきりと分離しつつも共鳴しあって目の前に音の空間が生まれます。死ぬまで持っていたい1枚。

Full Hand - Kevin Krauter

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2020年初頭にリリースされた作品ですが、その時点で年間ベストに入るなと確信した1枚。先ほど紹介したHoopsに途中加入し、彼のソロとHoopsとしての彼のライブを楽しみにしていたのにコロナですべてが消え去ってしまいました。そしてHoops自体も仕方ないとはいえ少し理不尽な理由で消えてしまうという。コロナが落ち着いたら一人Real Estate的な彼の曲を真っ先にライブで観たいところ。ジャケット写真も今年のベスト3に入れたいぐらいお気に入りです。

Dark Sea - Man Of Moon

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スコットランド出身二人バンドの待望のデビューアルバム。初期シングルの頃から同じスコティッシュのモグワイのような音に魅力を感じてずっと見守って来た彼らが遂にデビューしました。一時期メロディックからリリースしていたのでこれは来るか!とおもっていたのですが、アルバムは自主レーベルから出しているようです。だれか彼らを救ってくださいw ライブが観たい!!!

Preface - Mohit

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ロンドンのオルタナプログレ系バンド。プログレは詳しくないので良く分かりませんがそこまで難解ではありません。フジロック会の飲み会でサブスクでの再生回数のあまりの少なさにネタにされましたw でも私は7インチシングルまで集めるぐらい大好きです。再生回数少ないのに日本からわざわざBandcampで注文する変わり者に驚いたのか、丁寧に日本語でお礼の手紙と手書きの歌詞ノートを添えて送ってくれました。良い子たちだ!これからも応援するよ!

Ultimate Success Today - Protomartyr

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じわじわとは来ていましたが今作で急に多くの人が話題にするようになった気がする職質必須なオッサンボーカル率いる米デトロイトのポストパンクバンドProtomartyr。確かに今までで一番聴きやすいような、一番ちゃんと音楽しているような気がする。でも私は知っている。あくまで洋楽インディ好きの中でしか話題になっていないことを。奇跡的にフェスで来てもガラガラなことを。そしてその中で私を含めた数人だけだけが狂ったように踊っていることをw

20 Years - Sure

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これは完全に某原宿のレコード屋さんの罠にハマった…いや、おかげで知ったバンド。フランスでダークウェーブなんてやっててファンいるのかなと不安になりますが、音はめちゃくちゃカッコイイ!完璧!どストライクです!調べたら初期のDrab Majestyが出してるレーベルからリリースされてるんですね。納得。

Purple Noon - Washed Out

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最後はメジャー系でWashed Out。前作はレーベルが変わって音楽性も何だかアレ?って感じだったのですが、再びサブポップに戻ってきた今回はいつものWashed Outに戻ってました。ベタと言えばベタなんだけど、気持ちいいんだこの人のサウンドは!


(おまけ)
アルバムじゃないけど無視できないレコード

EP,シングルコンピなどアルバム未満のレコードですがどうしても紹介しておきたいものを何枚か。

Sleep On The Wing - Bibio

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言わずと知れたBibioさん。説明不要の名盤。

Crush - Day Wave

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やっと自分の仕事に戻って来たジャクソン君のEP。次作を期待させるには十分な1枚。もともとRSD用にリリースされる予定が色々とごたついて、一度は手に入らないかと思いましたがなんとか確保。また来日してくれたらこれ持って行くよ!

People Thought My Windows Were Stars - Deathcrash

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これから個人的に絶対来るロンドンのポストパンクバンド。世間的にはどうでもいい!私はワクワクしまくりです。なので聴きにくい15分バージョンを貼り付けてやるw

Single Compilation ‎– Odd Morris

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これまたまだまだド新人、所属レーベルなしのアイルランドバンドのシングル3曲をまとめたコンピ盤。フォロワーさんのおかげでサイン入りレコードが届きました。アイルランドはまだまだポテンシャルありますね。頑張れ!

Common Sense ‎– Viagra Boys

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スウェーデンのポストパンクバンド。いい年したオッサンなのにどうしてそのバンド名にした!とツッコミを入れたいところだけれど、年季の入ったオッサンらしくなかなかカッコイイ音を出してくれてます。そして確実に知名度を上げているのがスゴイ。既にセカンドアルバムが出ていて、ラフトレはアルバム・オブ・ザ・マンスにしてますね。もうバイアグラって書いてあるTシャツ着ても恥ずかしくないよ!(いや嘘ですw)

Young Hard And Handsome EP - Walt Disco

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ラストはスコットランドのWalt Disco。最低250オーダーでプレスされる予定だったEP。最終的に見事MAXオーダーで完売。めちゃくちゃ若い彼らだけど女装したり、グラムっぽい歌い方(ボーカル君がとにかくいい声持ってる!)とか、ちょっと古いディスコサウンドとか自分たちがやりたいことを正直にやる姿が勇ましいぞ!もしかしたらすごい化け方をしそうな予感がプンプンするバンドです。

以上、結構多くなってしまいましたがベストアルバム+オマケでした。
2020年は1回しかライブに行けず本当に辛かった。レコードもロックダウンでリリースが遅れたり、そもそも届かなかったり大変でした。それでも新譜は止まらない。アーティストのクリエイティブ精神は失われないんだと確信した年でもありました。だからこそコロナがまだまだ続こうと応援していこうと思っています。願わくば早く収束して少しでも辛い思いをされる方が減ってくれることを祈るばかりです。みなさんもしっかり予防して、元気な姿でライブやフェスで絶対会いましょう!それまでネコさんはコレード聴くのを辞めへんでーーー!!!

以上。お粗末様でした!

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