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 これは私のことだ。「コミュ障 動物性を失った人類  正しく理解し能力を引き出す 正高信男著  (ブルーバックス)」 を読む 

自分はコミュ障だ

 自分はコミュ障だ。この本を読んでそう思いました。「コミュ障」とは周囲の人とうまくコミュニケーションが取れない人、空気が読めない人のことです。どうして今までこんな本に会わなかったんだろうと思わせる一冊です。
 著者の正高信男氏は京都大学霊長類研究所教授で「ケータイを持ったサル(中公新書)」「ヒトはなぜヒトをいじめるのか(ブルーバックス)」等の著書があります。 

次のような特徴を持った人たちのことです

  1. 自分の主張を一方的にまくし立てるものの、周囲の発言にはまったくといっていいほど聞く耳を持たない。

  2. 周囲の雰囲気を察することもなく、まったくマイペース

  3. 他人に対しては、気持ちを察することなく歯に衣きせずに思うことをズケズケいうくせに、少しでも自分に都合の悪いことをいわれると、すぐにキレる人

  4. すごく思い込みが激しく他人の言うことにまったく関心を示さない人

  5. 「困ったちゃん」とレッテルを貼られる人々

 私自身も当てはまりますが、周囲にも当てはまる人はたくさんいます。

私も同じだ

 発達障害を抱えた方から「周りが突然怒り出す恐怖感をいつも抱えていた」「周りの大人である人に苦笑いされながらも、大目に見てもらって何とか生きて来れましたし、仕事も何とかやってこれていましたが、しばしば人間関係でトラブルを起こして来ました」と打ち明けられたことがありました。
 私も「まったくB型人間は・・・」で許されてきたけど、トラブルも少なからず起こしてきました。

コミュ障は脳の構造が原因、受け入れるしかない

 この本では実験データから、コミュ障は育ちの問題でも性格の問題でもなく、脳の構造に起因すると結論付けています。身もふたもない言い方をすれば、それはどうしようもないことだから受け入れるしかないとも受け取れます。

そうか、どうしようもなかったのかー。hahaha 

 読後の感想は「そうか、どうしようもなかったのかー。hahaha」でしたけど、それはそれで安心感をもたらしてくれました。学者さんが書かれた本で、やや取っつきにくい表現もありますが、コミュ障に悩み、あるいは悩まされている人たちには救いになると思います。

 

 

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