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匿名であれば何を言われても傷つかないというのは本当なのか?

近年は一般人からの誹謗中傷に心を痛める芸能人の方が増えたせいか一般人からの有名人に対する誹謗中傷がよく話題として取り上げられていることだと思うのですが、このようなテーマについて調べてみると必ずと言っていいほど上がるのが「匿名ではなく実名制にするべき!」という声なのではないかと思うのですね。

要はネット上で誹謗中傷をする人間は自身が匿名であるからこそ芸能人や有名人を攻撃することができると考えられており、実名にすればその問題は一気に解決することができるというのが、そのような方たちの考え方なのではないかと思うのです。

まぁ実際に今後の日本でネットが実名制になるのかどうかは非常に謎な部分ではあるのですが、それでも私が思うにはこの「匿名だから何を言われても傷つかない!」という主張に関しては少し違うのではないかと思うのですね。

例えば近年の日本では論議で負けた人間に対して「論破された!」というふうにバカにする声が上がることがよくあるのですが、皆さんのなかにも自分が間違ったことを言い論破されるのを恐れてなかなか他者と議論することができないという方もいるのではないかと思うのです。

そしてこのようなやり取りはネット上でもよく見受けられており、例えば誰かが間違ったことを言うと「こいつバカだ!」「論破されてるじゃんww」などというふうにバカにされてしまうということがネット上でもよくあるのではないかと思うのですが、このように論破されたことをバカにされると例えそれがネット上の匿名であろうともバカにされたほうは傷つき腹が立つのではないかと思うのですね。

私が思うにはこのようにバカにされたり見下されたりすれば例え匿名であっても時には傷ついたり腹が立つようなケースもあるのではないかと思うのです。

一般的には匿名のユーザーというのは自分の素性が明かされてないことからどれだけバカにされても、どれだけ見下されても決して傷つかないというふうに思われている傾向があるのではないかと思うのですが、私はこの主張には反対であり例え匿名であろうともバカにされたり見下されたりすれば傷ついたり腹が立つものなのではないかと思うのですね。

今回の記事ではこのような「例え匿名であったとしてもバカにされたり見下されたりすれば傷つくものなのではないか?」ということについて見ていきたいと思います^^

匿名であれば何を言われても傷つかないというのは本当なのか?

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近年は一般人の芸能人や有名人に対する誹謗中傷が問題として取り上げられることが多いことだと思うのですが、このような声が上がると必ず言われるのが「匿名から実名制にしたほうがいいのではないか?」ということなのではないかと思うのですね。

要は匿名性を廃止し実名制にすれば一般人からの誹謗中傷はなくなるのではないかということなのですが、私が思うにはこの考え方には少し見落としている点があるのではないかと思うのです。

それでは一体何を見落としているのかということなのですが、それが「匿名であれば何を言われても怖くない」という考え方は間違いであるということなのですね。

一般的には匿名というのは自分の素性も明かさず一方的に他者を攻撃することができることから匿名であれば何をされても怖くないというふうに考えられがちなのではないかと思うのですが、それでもよくよく考えてみるとこれは必ずしもそうとは言えないものであり場合によっては例え匿名であっても他者からの書き込みや攻撃に心を傷つけられることもあるのではないかと思うのです。

私が思うにそれの代表的なものが「論破された!」というふうにバカにされるというケースであり、これはネット上で何らかの議論をしている際に自分が間違ったことを主張してしまい、それを他のユーザーから「論破された!」「アホだ!」などというふうにバカにされてしまうというケースのことなのですね。

そしてこのようにバカにされてしまうと例えそれが匿名の書き込みであり相手から自分が誰か分かっていないというケースでも、バカにされたほうは傷つき腹が立つものなのではないかと思うのです。

私が思うに大事なのは『匿名=自分の素性を隠していることから何を言われたり書かれたりしたとしても絶対に傷つかない』という考え方は必ずしも正しいものではないというふうに考えることなのではないかと思うのですね。

もちろん自分の素性を明かしていない分、他者から傷つけられたりバカにされたりする可能性は低いかもしれないのですが、それでも例え匿名であったとしても時には他者からバカにされて傷つくこともあるということなのです。

そのため『匿名=何を言われても絶対に傷つかない』という考え方は幻想なのではないかと思っているのですね。

それでは匿名性から実名制にすることには反対なのかと言われれば決してそのようには考えておらず、実名制にすることはまったくメリットがないというわけでもないのではないかと考えているのです。

個人的には匿名性の状態から実名制の状態にすればネット上で誰が見ているか分からず、なかには自分の知り合いが自分の書き込みを見てきてそれを知人に広められたりする可能性もあるのではないかと考えるようになることから、匿名性の状態よりは若干一般のユーザーとしては自由がなくなるのではないかと思うのですね。

しかし先ほども見ていったように匿名の状態でも人からバカにされたり見下されたりすると傷ついてしまうものなのですが、逆に例え実名を公開していたとしても自分が攻撃されたりバカにされたりする可能性がなければ結局誹謗中傷のようなものは消えないのではないかと思っているのです。

例えばTwitterアカウントを誰もが実名で持たなければならないということになり、Tweetする際には自分の実名が必ず公開されるという状況になったとしても自分の名前が書かれた捨てアカウント、すなわち自分のメインアカウントとは別に芸能人や有名人を攻撃するためだけのアカウントを作ってしまえば心置きなく悪口を書くことができるという状態になるのではないかと思うのですね。

なかには実名制にすれば誹謗中傷は減るというふうに考えられている方もいるかもしれないのですが、実際に実名制にしたところで結局名前を公開して悪口を書いたり芸能人を攻撃するような書き込みをしても誰からも攻撃されないという状況になってしまえば一般のユーザーの多くは匿名性の頃と同じようにストレスなく悪口を書くことができるのではないかと思うのです。

個人的にはなぜ匿名性から実名制にすれば誹謗中傷が減ると考えられているのか正確なことは分からないのですが、それでも私が思うには匿名から実名にしたところで結局自分がどんな書き込みをしたところで攻撃されるリスクがないとユーザーのほうが思えば結局誹謗中傷などは続くことになるのではないかと思うのですね。

結局のところ我々人間は例え匿名であったとしてもその状況でバカにされたり見下されたり恥をかいたりすれば傷つくことになるでしょうし、逆に実名を公開していたとしても誰からも攻撃されずバカにされることもなければ傷つくこともないのではないかと思うのです。

おそらく匿名から実名にしたほうがいいと訴える方のなかには匿名から実名にしたほうが一般的な社会の状況に近づくことから匿名よりも実名にしたほうがいいと訴えるのではないかと思うのですね。

確かにネット上では自分の素性を明かしては言えないような悪口が蔓延っており、それは自分が攻撃されるリスクがないからこそ言えることとなっているかもしれないのですが、それでも例え実名制にしたところでそれは大きくは変わらないのではないかと思うのです。

例え実名制にしたところで自分が攻撃されるリスクがないということになればやはり人の悪口を書いたり人のことをバカにするような書き込みをすることができることになるのではないかと思うのですね。

そもそも我々がこのネットではないリアルな世界で相手に向かって真正面から悪口であったりバカにするようなことを言うことができない理由は当然ながら「言い返されることが怖いから」というものであることでしょう。

相手に向かって悪口やバカにするようなことを言えば相手から怒られたり、逆に悪口を言われたり攻撃されたりする可能性があることからなかなか真正面から他者に対して悪口を言ったりすることはできないのではないかと思うのですね。

そしてネットで匿名性を廃止し実名制にしようと訴える方は実名にすれば自分の名前を掲げることになることからリアルな社会と同じように悪口を書くことができないというふうに思われるかもしれないのですが、ただ単に実名を公開したところで自分のほうが相手から怒られたりバカにされたりする可能性がないと思えばやはり悪口を書くような人はなかなか減らないのではないかと思うのです。

例えば自分の情報を公開すると言ってもTwitterのメインアカウントのように自分の顔や経歴が多く掲載されているような媒体であれば多くの方はなかなか悪口を書いたりすることはできないかもしれないのですが、その一方でTwitterの捨てアカのようなほとんど情報のない状態でただ単に名前だけが記載されているという状況であればやはりそれは抑止力にはなかなかならないのではないかと思うのですね。

Twitterのメインアカウントの場合は本人がかなり特定されまた自分の情報も多く公開されていることから、例えば特定の芸能人に対して「ブスww」などという書き込みをすれば次は自分の画像を見た第三者のTwitterユーザーから「お前だってブスじゃんww」などというふうに攻撃される可能性があることからなかなか情報満載のTwitterのメインアカウントでこのような書き込みをすることはできないかもしれないのですが、その一方で本名しか記載されていないようなTwitterの捨てアカであれば攻撃されるリスクもそれほどないことから結局本名だけ公開していたとしてもそれほど抑止力はなく芸能人や有名人に対する悪口などを書くことができるのではないかと思うのです。

大切なのは我々は匿名であれ実名であれ他者から攻撃されると傷ついてしまうのですが、その一方で例え実名を公開していたとしてもそこで攻撃されたり個人を特定されるようなリスクがなければそれほど悪口や誹謗中傷の抑止力にはならないのではないかということなのですね。

皆さんのなかには素性をまったく公開していない状態の匿名の状態であればどれだけバカにされても悪口を言われてもまったく傷つかないものであるというふうに考えられている方もいるかもしれないのですが、個人的にはこれ間違いなのではないかと思うのです。

やはり匿名であったとしても「論破されてるじゃん!」「こいつバカだなww」「いいね稼ぎすんな!うざい!」「いいね稼ぎダサッ」などというふうに言われれば傷ついたり腹が立ったりするものなのではないかと思うのですね。

(『いいね稼ぎ』=YouTubeのコメント欄で行われる行為であり、自分のコメントの「いいね」を増やそうとして他のユーザーに「いいね」を押すことを催促すること。この行為は多くのユーザーから嫌われ、大抵の場合は他のユーザーから批判的なコメントが返ってくる。)

匿名であろうとも実名であろうともバカにされたり悪口を言われれば傷つき、逆に実名を公開していたとしても他者から攻撃される可能性がなければ傷つくことはないのではないかと思うのです(-_-;)


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