切れ味のいい爪切りはあんま好きじゃない
タイトルの通り、爪切りの話。普段ツイッターでもっと香ばしいこと書いてるのに久々に書いたnote記事が爪切り。普通逆だろと思わないでもない。自分もそう思う。
爪切りの話。ニッパー型のやつじゃなく、所謂洗濯バサミみたくなってるやつの方。
自分は定期的には爪を切る習慣はない。気付いたら切る。大体キーボード打ってるときに爪が当たる感触が気になり出したら切ることにしている。
パチン、パチンと爪が切り取られていく。少し固い爪を切断するときに反動が指に伝わる。あんまりヤスリは使わない。ヤスリをかけるときの振動があんまり好きではない。
数年前、新しい爪切りを買った。そうそう頻繁に買うものでもない。そんなに高いものでもないが、100円均一ほどの安物でもない。そこそこのやつ。
それはとても切れ味がよく、パチンとはいうが刃が爪に沈み込んでいくような、そういう感触が指に響くと感じた記憶がある。実家とか今まで使ってた爪切りと違う感触。
そんな削りとられる感触が自分はあんまり好きではなかった。慣れ親しんだパチンという感触が変わったことなのか、パチンという感触自体が好きなのかはわからないけど。新しい爪切りを使う度に、あぁあの感触を味わうのかと、少し気にする程度には好きではなかった。
しかし買い直す程ではないので、その後も使い続けた。何時しか沈み込む感触にも慣れていった。
そんなことを思いだしていると、自分の爪がちょっと伸びていることに気づいた。出社まで時間があるので爪切りを探す。
使っていく。パチン、パチンと小気味良い振動が指に伝わることを意識する。
当初苦手意識を持っていた爪切りの切れ味が落ち、沈み込む感触が無くなっていることに気付いた。
はて、自分は本当に沈み込む感触に慣れていたのか、それとも次第に落ちていった切れ味によって感触が変化したのに気付いていたのか気付いていないのか。
自分が変わって環境に慣れたのか、環境が変化して自分に合ったのか。
今となっては断言できず、よく分かんないななどと。
幾何学的に切り取られた自分の爪を眺めながら思った。
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