汎用ビジネス書 10選


最近のオタクはですね(クソデカ主語)、参考文献の記載・情報の正確性を重要視しすぎていると思うのです。「この記事には情報ソースが記載されていないから信憑性がない」などと嘆き、不正確な情報を伝えたメンタリストを叩き、武勇伝武勇伝で一世を風靡したお笑い芸人を貶す、そういった不届き者が多いのです。確かに不正確な情報を広報することは公益に照らしてみれば望ましくないのかもしれません。しかし、合理性・妥当性が高いと認められた情報しか発信できない社会が実現された方が、人類全体にとっては望ましくない結果がもたらされるとは考えられないでしょうか。

さらに、ある程度、情報の正確性と適時性の間にはトレードオフの関係が存在することも認識しておくべきです。総合研究所、いわゆるシンクタンクなんかが雑な分析を行なっていたからといって、安易に彼らの手法や結果を貶す行為は思慮分別に欠けていると言わざるを得ません。ビジネスにおいては、情報の適時性が重視されることが多く、その分正確性が疎かになってしまうことは認識しておくべきなのです。


はい!正論っぽいことを言うのはやめましょう!本音は「人の発信した情報にケチつけてマウントとったつもりになってんじゃねえぞ!!!!」です。これは僕の偏見なのですが、オリラジ中田を叩く人間には、有意に論文を盲目的に信奉する傾向、言い換えればネット記事等に参考文献を求める傾向が見受けられます。そもそも論文の大多数は(少なくとも社会科学分野においては)査読付きのものではありません。しかも、査読がついていたところでその論文の結論が正しい訳ではなく、査読を通過するということは、単に「現在の科学的知見に照らして、合理性(妥当性)の高い手法を採用し、再現可能性の高い議論を展開している、とレフェリーが判断した」ことを示しているにすぎません。最新の論文、査読付き論文だからといって盲目的にその内容を信じる態度こそ、科学的な態度とは言えません。

あと、ネット記事やYoutubeの動画に正確性を求めること自体お門違いです。ばーか。





突然ですが、以下では私が「読んで良かったな」と思うビジネス書を10冊ほど紹介します。そうはいっても、私は紹介した本の内容を全て受け入れているわけではないし、書籍の末尾に大量の参考文献が記載されているからと言って、盲目的にその記載されている内容を信じているわけではありません。そのようなことを踏まえた上で、読んで良かったなと感じた本だけを紹介しています。

あと、著作権に触れないよう、本の内容について深く踏み込んでません。

1. GRIT The Power of Passion and Perseverance

邦訳タイトルがダサめなので原文タイトルを掲出しました。「やりぬく力」は大事なのだ、ということを数百頁かけてひたすらに力説する本です。数週間前に読み終えたのですが、自分を洗脳するのに役立ちます。

2. イシューから始めよ 

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」  

超有名ビジネス書。この本では、抽象的な課題に対処する手順を示してくれています。例えば、レポートを書くにあたっては、とりあえずレポートのテーマに関する知識を闇雲に収集するのではなく、自分が取り組むべき問いを最初に明確化し、その問いの解決に資する知識のみを収集しようとすべきである、と言った感じです。こういった、あたかも当然かのような言説に対して「当たり前のことしか言っていない」と一蹴してしまう人にはなりたくないですね。その当然のことをできていない人が大多数なのですから、自分もその例に漏れないのではないかと疑い、書籍の内容に照らして自身の行動を省みる方が賢明です。

3. Brain How to Train Your Brain According to The Best And Latest Neuroscience 

一流の頭脳

タイトルの日本語訳がしんどい。ひたすらにランニングのメリットを力説する本です、読むとめちゃくちゃランニングしたくなります。ちなみにぼくは今月100kmくらい走ることになりそうです(6.25時点で80km)。

うつ病は
走って治す。
ホトト……


ギス。

4. 独学大全 

独学大全


勉強するに際して集中力がもたない、継続できない、という方は手元に置いておいて損はないと思います。ぼくはこの本をいつでも手に取れる場所に置いておき、辞書的にこの本を利用しています。マジでこの本はそのへんの軟弱なhow to 書籍とは一線を画するものだと思っています。

5. コンサル一年目が学ぶこと 

コンサル一年目が学ぶこと

1番読んで欲しい本です。これこそ「当たり前だと思われがちだが、できている人は意外に少ない」事柄の詰め合わせみたいな本です。タイトルにはコンサル一年目、とありますが、デスクワークを行う全職種の方々にとって重要なことしか書いていません。この本に書いてあるようなことを無意識下でできるようになればいいな、と考えて過ごしています。

6. エッセンシャル思考

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする


超絶汎用性激高書籍です。高校や大学やその他の場所で会い「この人すげ〜な〜」と思わされる人は、得てして手の抜き方や断り方が上手い気がしています(その実重要な場面では成果を出す)。あとこういう本って、普段ボヤって思っていること(例えば「なんでも引き受けない」こと)の重要性を再認識できますよね。

7. 原因と結果の経済学

「原因と結果」の経済学

因果推論に触れたことのない方に読んでほしい本です。この本に書いてあるような内容を、この本以上にわかりやすく解説している本はこの世に存在しないんじゃないか……と思わされました。
因果推論について学んだことがある方にとっては基礎的すぎる内容が多くなっていると思います。「ランダム化比較実験ってなに?差の差分析って何?回帰不連続デザインって何?ときどき耳にはするけど……」と思っている方にはぜひ読んでほしいです。

8. スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

あまりにも寝られなかった時期(3年前くらい)に購入しました。書いてあること自体は具体的で取り組みやすいものなのですが、時々筆者のイキリが挟まれていて面白かったです。冷やしトマトを食え!さすれば眠れる!

9. 最高の結果を出すKPIマネジメント

最高の結果を出す KPIマネジメント

KPIとはkey Performance Indicatorの略称であり、あえて粗雑に言えば「達成すべき目標を定量的に表したもの」となります。自分の記憶する限り、KPIは米国で発展した管理会計論の中で用いられ始めた概念であるのですが、数十年前から経営の現場で用いられていることは確かです、つまりいわゆる"バズワード"ではありません。

少し話がそれてしまいましたが、この本を読むと複数人数で行うプロジェクトの進捗管理を任されたときや、ある業務のマニュアルを作成する際に役立ちます。

10. ロジカル・プレゼンテーション

ロジカル・プレゼンテーション

Kindleでザーッとしか読んでないので、申し訳程度に最後に付け加えました。この一冊で「伝える前(会議前)の考え方」「会議等での話し方,ファシリテーションの方法」「資料の作成方法」等、広い範囲に係る知識を獲得することができます。個人的にはスライド作成術の本と合わせて読むと効果的なのかなと思っています。



以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(厚切りジェイソン)☺


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