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Weekly Pick UP! 2021/9/10

1. CureAppの「高血圧予防に特化した重症化予防プログラムの構築」が、東京都「次世代ウェルネスソリューションの構築事業」に選定

禁煙治療用アプリケーションで薬機法の承認を得た、株式会社Cure App社の次の動向が公開されました。

同社は、これまでに、民間法人向けモバイルヘルスプログラムとして「ascure卒煙プログラム」、「特定保健指導対応型ascure卒煙プログラム」を提供し、これらは200を超える多くの企業、健康保険組合などに導入されています。

今回のプロジェクト「高血圧予防に特化した重症化予防プログラムの構築」では、多摩市と協力して以下の実証を行い、データを収集します。
・高血圧予防に特化したオンラインカウンセリング
・⾼⾎圧予防コンテンツの配信
・⾎圧計を⽤いた⾎圧モニタリング
そして、実証実験で得た結果やデータを活用し、高血圧予防に特化したアプリによる重症化予防プログラムの構築と自治体や企業、健康保険組合へのプログラムサービスの提供を目指します。

デジタル医療機器で薬事承認を取得し、かつ社会実装も確実に進めている同社の動向から目が離せません。

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出典:株式会社CureApp Link

2. インテックと慶應義塾大学SFC研究所、家電の利用状況を医療情報として活用する「Personal Generated Data(PGD)サービス」の共同研究を開始

PGDサービスとは、個人が空調機器や照明機器といった家電などを使用した生活行動の情報データや、個人の購買情報など、個人が行動することで生まれる多種多様なデータであるPersonal Generated Data(以下PGD)を活用したサービスの総称です。

この共同研究では、医療への応用も視野に入れています。
例えば、室内の温度が30度以上、トイレの利用がないなど個人の行動情報を提供し、閾値を超えた場合、エアコンを適切な温度に変更、水分補給を促すなど個人の生活行動を確認しながら高度な問診を含んだオンライン診療を可能にすることを目指します。

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出典:株式会社インテック Link

3. 声を失った声帯摘出者のCoeFont CLOUD利用が無料に
 自分のAI音声による会話を支援

東京工業大学発のAI音声合成スタートアップYellstone(エールストン)は9月9日、自分の声を取り込んで音声合成が行えるサービス「CoeFont CLOUD」を、声帯摘出によって声を失った人たちに無料提供すると発表しました。これを利用すれば、スマホやパソコンで文章を入力するだけで、自分の声で会話ができるようになります。

AI音声合成プラットフォーム「CoeFont CLOUD」では、自分の声を収録すれば、それが音声合成用の声のフォント「CoeFont」(コエフォント)に変換され、自分の合成音声でテキストの読み上げが行えるようになります。自分の「CoeFont」はクラウド上で公開でき、他のユーザーがそれを利用すれば作成者に収益が還元される仕組みもある。APIを使ってアプリやウェブサイトに組み込むことも可能です。

Yellsotneでは、CoeFont CLOUDの場合これまで料金500円・最短15分の収録としていましたが、今後は、声帯摘出を行った人は無料で使えるようになります。


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出典:Techcrunch  Link
   株式会社Yellston Link

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