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Weekly Pick UP! 2021/9/17

1. 次世代ヘルスケアブース「スマートライフボックス」

ピルのオンライン診察アプリ「スマルナ」のネクイノとENEOSが、予防医療の領域から健康課題に対し総合的にサポートする、専用無人ブース「スマートライフボックス」を共同開発し、9月15日より実証実験を開始しました。

スマートライフボックスでは、室内に設置した検査機器による様々なバイタルデータの計測と、そのデータを一緒に参照できる医療専門家とのビデオ通信によるコミュニケーションが可能です。プライバシーが保たれた環境で、医療専門家が健康課題に応じ、地域の医療機関への適切な受診についてアドバイスを受けられるとしています。

三井不動産がららぽーと柏の葉(千葉県柏市)の、まちの健康研究所「あ・し・た」内にスマートライフボックスを設置し、一般の方に医療専門家とのオンライン健康相談サービスを無償提供し、実証実験を行います。
当初はネクイノの女性向け健康相談サービスの提供からスタートし、実証実験地域の対象拡大と、提供サービスの内容拡充を2022年3月末まで順次実施する予定です。

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出典:Techcrunch  Link

2. 近距離モビリティ「WHILL」、操作時のシニアの脳の動きを調査

WHILL株式会社が開発するは、「WHILL」は免許不要の次世代型電動車椅子を開発、製造、販売しています。2020年9月より発売開始した「WHILL Model C2」は、衝撃吸収性に優れたリアサスペンションを採用したり、コントローラーとスイッチを片側に集約するなど、快適な乗り心地とスムーズな操作性を実現しています。

近年、高齢者の運転免許証自主返納が推奨される一方、車の運転が脳の活性化に有効であることも確認されています。そのような状況下で、同社は、車の運転と類似点が多い「WHILL」を操作した時にも、車の運転時と同様の脳の動きがあるのではないか、という仮説を立て、これを立証するための調査に乗り出しています。

身体的なQOLの向上だけではなく、痴呆の予防やメンタルヘルスケアへのアプローチが、別の角度からなされようとしています。

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出典:
Techable  Link
WHILL株式会社  Link

3. 呼気から新型コロナウイルス感染を高精度識別

フェイスシールド内に貼り付けたスライドガラスに向かい、「あー」と言うだけで新型コロナウイルス感染が識別できるようになる、米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究チームは、呼気検体を利用したSARS-CoV-2の新しい高精度識別手法を提案しています。

Light: Science & Applicationsからこのほど公開されたチームの研究論文によると、細胞観察に利用される空間光干渉顕微鏡を用い、ウイルス種の識別を可能とするAIシステムの構築に成功したということです。
蛍光染色したSARS-CoV-2粒子画像およびSLIM画像からアルゴリズムをトレーニングすることで、SARS-CoV-2と、H1N1(インフルエンザA)、HAdV(アデノウイルス)、ZIKV(ジカウイルス)などの他ウイルス性病原体を比較したとき、SARS-CoV-2の検出・分類の成功率が96%と、効果的な結果が得られたということです。

実用化されれば、いままでよりも汎用性が高く、迅速な検査が行える可能性があり、注目を集めています。

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出典:The Medical AI Times  Link

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