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3月9日のミラノ

コロナウイルス(COVID-19)。 3月8日の18時の時点でイタリア国内の陽性患者数は6.387人。死者366人。完治者622人。合計7.375人となっています。(イタリアの経済新聞Ilsole24oreより)イタリア国内での陽性患者数が圧倒的に多いのが、ミラノを州都とするロンバルディア州。ロンバルディア州での、検査人数は、18.534人。そのうち陽性が4.189人。完治者が550人。死者267人。ちなみにミラノ市の陽性は406人。隣の市のベルガモ997人。ローディー853人に比べると、(人口の比率も考えると)それほど多くはありません。(ちなみにイタリア国内の検査人数は、3月8日18時の時点で49.937人)

この結果、イタリア首相が3月8日からロンバルディア州と他14の市をオレンジ・ゾーンとして、ゾーン内の他の市町村への移動を原則として禁じました。あくまで「原則として」と言葉を付けたのは、レッド・ゾーン(患者数が圧倒的に多い市町村)は、完全にそのゾーンへの出入りは禁じられているのですが、オレンジ・ゾーンは、仕事など「止むを得ない明確な理由があれば」出入りは認められているからです。*ただし、オレンジ・ゾーン内の他の市町村へ移動する場合は、 国が作成した自己申告書に記入した用紙を携帯する必要があります。(*自己申告用紙はこちらのサイトからダウンロード)https://static.gedidigital.it/repubblica/pdf/2020/cronaca/moduloautodichiarazione.pdf 

オレンジ・ゾーンの中の、高速道路や駅、飛行場は通常に営業しています。ただし警察官やミリタリーが移動の明確な理由を記載した上記の申告書の提示を求めているので、多少の列が生じているようです。ここはスイスとの国境も近いため、スイスで仕事をしている方も少なくないようですが、その方々の移動も、会社名を申告することで、認められています。

スーパー、薬局、商店、工場は普通に営業していますので、それらへの食品&商品、マテリアル供給、また宅配にも一切の支障がないよう、運送網は正常に稼働しています。

学校関連(保育園から大学まで)は全て、4月3日まで閉鎖。

映画館、スポーツクラブ、シアター、美術館、博物館、プール、スパ、クラブ、ゲームセンター、賭博場、コンサート会場は、全て閉鎖。(ゲレンデも閉鎖) レストランとバーに関しては、6.00-18.00の時間、他人との距離が1m以上離れていること、そしてお客がテーブルに着席していれば営業しても良いことになっています。(ちなみにレストランからのデリバリーは、夜でも認められているようです。)

土日も営業が認められているのは、食品を扱うスーパーのみ。その他の店舗(ショッピングモールを含む)は土日は営業禁止。スーパーでは客同士が1mの距離を保てるよう、場合によっては、入場制限をしているところもあるようです。

オレンジ・ゾーンとしてスタートした月曜日。ミラノ大聖堂前はいつもの5%程度の人。とても寂しくなってしまいました。

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