見出し画像

保育士「ゲームシナリオ」

保育士

あらすじ
憧れの保育士になった。新樹友梨(25)
お寺の住職が運営する。清流幼稚園で
働くことになるが、

1日目
車で清流幼稚園に到着
職員室へ向かう。中へ入ると
清流幼稚園の園長で僧侶の中島和男(56) 
と息子の中島要一(30)がいた。
「今日この清流幼稚園で働く新樹友梨です。よろしくお願いします。」ニコニコしながら「こちらこそ、よろしくお願いします。友梨さん。おい和男、返事しないか。」ぶっきらぼうに和男は「よろしく。」
「それじゃあ、今日からよろしくお願いします。担当になるのは桜組です。」「わかりました。」
職員室を出る、桜組へと歩いていくと、教室では子供達が、女性の保育士さんと楽しく遊んでいた。
新樹友梨はゆっくりと引き戸を開けると、女性保育士と子供達の目が向けられる。「あなた、新しい保育士さん。」「はい、今日から清流幼稚園で働くことになりました。新樹友梨と言います。よろしくお願いします。」
「私は、桜組を担当している若山澄麗よ。よろしく、それじゃあ、こっちに来て。」子供達が新樹友梨を引っ張ると、絵本やピアノなどで子供達と遊ぶ。あっという間に時間が過ぎていく。子供が全員が帰ると、残業をするため残っていると、女性の怒鳴り声が聞こえる。
何事かと外に出ると、桜組の隣のひまわり組の教室で
保護者と思われる女性と、女性の保育士さんの後ろに男性保育士がいた。外から見ているが明らかに、保護者の女性が男性保育士を責めているように見えた。
「何してるの?若山澄麗が話しかけてくる。「あれ見てくださいよ。」「あぁ、また喧嘩してる。」呆れたように言う。「また喧嘩してるって?どういう意味ですか?」
若山澄麗が聞くと、「あの人、男性保育士が嫌いなの、最近、男性保育士が事件起こしてるのは知っているでしょ?あなたも。」「ええ、知ってます。」「TVやネットで、男性保育士が事件を起こしてるから、今すぐ男性保育士を解雇して、もっと女性保育士を雇用しろって。しかも、署名活動してるとか、あくまでも噂だけど。」
苦笑いする若山澄麗と新樹友梨

自宅に帰宅、TVをつけると今日も男性保育士が
事件を起こしていた。偏見は持ちたくないが
やはり、そういう気持ちになるのは理解できる。
嫌な気持ちになるも、明日のため早く就寝する

2日目、今日も先輩の若山澄麗の指導を受けつつ、子供達のお世話をしていると、外が騒がしい。
外に出ると、昨日騒いでいた母親がやってる。
「あの男性保育士はどこにいる。」母親をなだめようと説得する2人の女性保育士。「ちょっと落ち着いて下さい。」「あの田代って言う男性保育士が、私の娘を連れて行くのを私は見た。あの男性保育士はどこだ。」押し問答を続ける母親の下へ、園長の中島和男が来ると、職員室へ母親を連れて行く。
気にはなりながらも、自分の仕事を続ける新樹友梨

子供が全員帰り、残業をしていると園長の中島和男
がやってくる。
「友梨さん、お疲れ様。」「あ、園長お疲れ様です。」
「友梨さん、ちょっと頼みたいことがあるんだ。」
「なんですか?園長。」
深刻な顔で友梨を見る中島和男。
「3日前から来てない。田代くんの家に行って来てくれないか。」「あの……田代って誰ですか?」
「あぁ…、君には言ってなかったが、田代くんは一週間前に来た子でね。最初は真面目にやっていたんだが、3日前から連絡が取れなくなってね、何度目も携帯電話に連絡してるが、まったく出ないんだ。」
「住んでる場所には、行きましたか?」
「それが、アパートにもいないんだ。」
「彼に家族は?」「いや、彼は天涯孤独でね、家族も友達もいない。そうだ、もしかしたら、アパートに戻って来てるかもしれない。確認しに行ってくれないか?」「いや、私に頼むより警察に相談したほうが、」そう言いかけると「それは駄目だ、警察に相談してみろ、もし事件なら、清流幼稚園の評判が落ちて、廃園になったら、みんな無職になるだけじゃない、子供を預けて仕事をしているお母さん達に迷惑がかかる。だから、私達で解決しなければならない。確認頼んだよ。」そう言うと、中島和男は職員室へ消えていく。

新樹友梨は田代の住むアパートへ来る。ブザーを鳴らすが反応はない。どうしょうか悩んでいると、「あなた、田代さんと友達かい。」アパートの大家が話しかける。
「いや、違います。職場の同僚です。」「その職場の人がどうしたんだい。」「田代さんって、今どこにいますか?」「さぁ、わからないねえ、」「そうですか?あの、
部屋を調べてもいいですか?」悩むアパートの大家、「お願いします。」頭を下げる新樹友梨
「わかりました。特別でしよ。ただし、誰にもこのことは内緒にして下さい。いいですね。」新樹友梨はうなずく、アパートの大家は田代の部屋のドアを開けると、中へ入る、靴を脱ぎ奥へと進むと、目についたのが畳の真ん中に置かれたテーブルの上に雑誌と飲みかけのビール。それ以外に変わったものはない。新樹友梨はさっそく押し入れを調べ始める。ほとんどが役に立たないもの
田代に繋がる手がかりは見つからない。諦めかけていた時、本棚に置いてあるノートを発見、手に取りパラパラと見る。綺麗な字で書かれている。
2022年、4月21日、今日から清流幼稚園で働くことになった。1日でも早く仕事を覚えたい。
パラパラとめくると、ある場所で目が止まる。
2021年9月、自分が働く幼稚園に突然、友達がやって来た。教えてないのに何故ここに、もちろんその場で追い返したが、何をするかわからないので次の日に警察に相談したら、幼稚園には来なくなったが、これ以上、迷惑をかけたくないため一週間後に退職した。
「友達がいたのか。でも何故、幼稚園に来たんだ?」
本棚をさらに調べると、題名のないDVDを発見「これは?」気になりテレビに設置されているDVDプレイヤーで再生すると、小学生に満たない幼い女の子を、大の大人の男達が写真やビデオを撮っていた。「なぁ田代、あの子かわいいなぁ。」「あぁ、そうだなぁ、お前は誰がタイプなんだ?」「俺か?俺はあの子かな?」この映像を撮っていたのは田代なのか?それじゃあ田代と喋っているのは誰なんだ?聞いたことあるような、ないような声に思い出せない。新樹友梨は
DVDとノートをジャケットでうまく隠し、玄関で靴を履き外へ出ると、大家さんがいた。「何かわかった?」「いいや、全然ですね。それより最近、田代さんの周りで何かありましたか?」「そうね、なんか洋服が盗まれたとか、言ってたかしら。」「洋服ですか?」「そう、なんか、新品のアディダスのジャージがないって、でも、なくしてもすぐにわかるように、彼の名前の刺繍をしてあげたわよ。私が。」自慢げに話す大家の女性に苦笑いする新樹友梨「それじゃあ、私はこれで、ありがとうございました。」車に乗り、幼稚園に向かう。
30分後、幼稚園に到着、職員室に入ると園長が
1人ぐったりしていた。「園長、」「あぁ、友梨さん、とんでもない事が起きた。」「とんでもない事?」
今さっき、警察から電話が来て、田代くんが遺体となって発見されたらしい。死因は自殺。他殺ではないらしい
「自殺ですか。」信じられないといった顔をする友梨
「あの、さっきいた母親はどうしました。」「あぁ、田代くんが死んだって事を聞いて気絶して、今は病院だよ。」「そうですか。」「あぁぁ、もう終わりだなぁ、この幼稚園も、今日はもう帰っていいよ。」投げやりに言う園長の中島和男。何も言わず職員室を出る。
本当に田代くんは自殺なのか?私は納得していなかった。田代くんを殺す理由はなんなのか?私は独自に調査をすることにした。私の過去に決着をつけるために

3日目
清流幼稚園は田代の自殺の件と、未だに解決されてない
誘拐事件により、事実上閉園になる。
新樹友梨は
田代の部屋にあったDVDと日記
をくまなく調べるが、なんの手かがりも
見つけられない。やはりもう一度
田代の部屋に行くしかない。
車を走らせ、田代のアパートに到着すると
大家さんがこちらにくる。
「どうしたんだい、」「あの、また田代さんの部屋をみせてもらえませんか?」「あの田代って自殺したのほんとかい。「はい、そうみたいですね。」「私は絶対に自殺するとは思えないね。あんな気の弱そうな人間が。」
「それより、」「あっ、いいよ、いいよ、好きなだけ、見ていきなさい。」「ありがとうございます。」鍵を貰い、ドアを開け、玄関に入ると靴を脱ぎ、再び調べ始める。
これは卒業アルバムかぁ、高校の卒業アルバムをパラパラと見ていると、見たことのある顔が、「この顔は園長の息子?まさか、田代と同級生なのか?」アルバムの間に写真が挟まっていた。田代と園長の息子と園長
3人は顔見知りだったのかぁ、点と点が繋がり始めたが
いなくなった女の子はどこにいった?まさか?本当に
田代が誘拐して殺したのか?そんなことを考えつつ

園長に電話をする「もしもし、園長ですか?息子さんの家を教えて下さい。いいから早く。」園長から息子のアパートを教えてもらうと、急いで車を走らす。20分後
息子が住むアパートに到着すると、急いで部屋に行く。
ドアが半分開いていた、玄関で靴を脱ぎ、恐る恐る奥へ行くと、血を流し倒れていた。すぐに救急車を呼ぶが
息をしていなかった。警察にも電話し、数分後に警察が到着、状況を説明していると携帯電話が鳴る。「もしもし。」友梨くん、助けてくれ、、」「園長、どうしましたか?」「女が、女が、襲って来た。」「園長、もしもし、もしもし、」通話が切れた、1人で行くか?、警察に相談するか?

1人で行くことを選択、
園長の家に車で行くこと20分、ブザーを押すが反応はない、ドアを開け中へ入ると、足跡がある。ゆっくりと奥へ進んでいくとリビングに「誰もいない。」
誰かと争った形跡はない。足跡は別の方向へと
書斎へと続いていた。書斎を開けると映画のDVDが棚に
ぎっしりとある。そこに題名のないDVDが
躊躇することなく、DVDプレイヤーにいれて再生する
女性と子供が映ると、「ん?この女性って、子供が行方不明になったって、騒いでいた女性?何故?」
「何してるんだい?僕の家で。」
後ろを振り返ると、園長がニャと笑うと頭を殴る。

ケース1「バッドエンド1」
新樹友梨は口封じのために殺される。
田代の自殺も、女の子の誘拐事件も
あやふやなまま、終わる。全ては闇の中へ

警察官と一緒の場合

ケース2「バッドエンド2」
警察官の1人に説明すると
急いで園長の家に向かう。
誰もいないことを確認する。
新樹友梨は園長は清流幼稚園にいるのではと
考え。警察官と共に清流幼稚園に向かう
案の定、幼稚園の扉が空いており、中へ入る
裏庭に向かうと、包丁を持った女性がいた。
地面に倒れている園長

警察官に園長を殺したとして、32歳の女を逮捕
女は「あの園長と息子、そして保育士の男が、私の娘を誘拐したと主張しているが、今のところ、その証拠がないことから、彼女が嘘をついているのでは?と警察は見ている。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?