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Windows←→Linux間のクリップボード共有に四苦八苦した話

筆者は異なるマシン間のファイル転送・共有手段として、今まで Join by Joaoapps というアプリを利用していました。Chromeブラウザ経由で同期でき、台数制限もなく、ほぼすべての機器や仮想マシンとの自動同期やクリップボード共有も使用できる便利な(買い切りの有料)アプリです。

しかし最近になって、Chromeか拡張機能のどちらかのアップデート後に
すべてのLinux Chrome版で push 動作ができなくなり、機能が制限されるようになってしまいました。結局原因は特定できず、利用者も少ないため諦める事にしました。10年近く利用していたサービスなので、サブスクリプション制ではなくメンテも難しくなったのかもしれません。

そこで、Windows純正のクリップボード共有機能を試す事にしました。Windows間だけなら簡単にできるだろうと甘い考えがあったのですが、実際はかなり時間を取られてしまいました。

Windows 11 クリップボード共有

Microsoft アカウントにログインしていれば、ONにするだけで使えると思っていたのですが、同期してくれません。

さらに調べると OneDrive 経由で同期するとのことで、OneDriveの設定も必要になりました。

勝手にデスクトップやドキュメントフォルダの同期を開始し、中途半端に失敗してファイルを壊すという経験があったので、筆者は基本的に利用していませんでした。

ファイルを滅茶苦茶にされたのは数年前の話なので、最近は改善しているだろうと考えていましたが、あまり改善していないようです。

まず、OneDriveインストール後の設定で、同期するフォルダを選ぶ際に「ドキュメント」フォルダがグレーアウトされていて強制同期になっていました。念の為にドキュメントフォルダの中身を空にしてから設定したのですが、これもどういう挙動かわかりませんが、空にする前のフォルダ内容がアップロードされていました。あまり信用できる挙動ではないですね。(おそらく同期開始選択する前に、すでにキャッシュなどの同期前処理していたのでしょう)

筆者はかなり前からデスクトップ用途はLinuxに移行しているので、Windowsは利用していません。なので、ドキュメントもデスクトップもOneDriveもほぼ空にして運用しています。壊れても問題ありません。しかし、データの扱いはもっと慎重に行ってほしいものです。

すべて空にしてOneDriveとの紐付けも終わり、目的のクリップボード同期も可能になりました。

メインのLinux環境には、libvirt仮想環境のWindows11を常時起動させているので、その仮想環境Windows11のクリップボード共有経由でホストのLinuxマシンとの共有を実現させます。

Windows 11クリップボード履歴(win+v)
Linux fcitx5 クリップボード履歴(ctl + ;)

しかし、調子のいいときはちゃんと同期してくれますが、Windows間の同期すら不安定のようで、同期まで数秒かかったり、アクションを起こさないと更新しなかったりと問題は多そうです。


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