見出し画像

メンタルを安定させる方法 その2 余計なことを言わない


前回の記事では余計な情報を入れないことの大切さを書きました。
それだけでかなりポジティブになれます。人類は明らかに余計な情報を入れ過ぎです。

僕はかなり強い意志を持って不要な情報を入れないようにしていますが、それでも入ってくることはあります。それをどうするか。

反応しないを徹底しています。

心は反応しているのですが、それを表現しないことに努めています。わかりやすく言えば、思ったことを口に出さないということです。

感じたことをわざわざ口に出す必要はないんだよ。
誰もが心の中で思っているだけならば、世界は平和だ。

久しぶりに「陽気なギャングが地球を回す」を読んでいるのですが、上の引用は登場人物の中のひとり響野さんの言葉です。
これが全てですね。あらゆるケースにあてはまる。

品の悪い笑い声は、人間の欠陥の一つだ。

響野さんはこうも言っています。

金言だらけで挙げればきりがないのですが、楽しく読めています。
小説は苦手なのですが、伊坂幸太郎さんの作品は読みやすくて好きです。

捨てゼリフを吐かない

本題に戻ります。
捨てゼリフは本人が思っている以上に拾われます。

例えば1000〜2000文字の文章を作ったとして、最後が捨てゼリフだった場合、その捨てゼリフしか印象に残りません。どんなにいいことを書いたとしても最後が「ざまーみろ」とか「www」とか、他人への敬意を欠いた言葉で締められているとそれが結論になります。「どうでもいいけど」や「知らんけど」も同じ。

何かの批判の記事を書いた場合も最後は少しでも上向きに仕上げる。そうしないと救いがない攻撃だけの記事になります。
文字数が少ないツイッターなどで捨てゼリフで締めた場合、返ってくるのはクソリプだけです。

捨てゼリフで相手を攻撃をしたつもりなのでしょうが、ダメージは相手ではなく自分に来ます。社会的信用を失う(相手にする必要のない人物だと認定される)という最悪の結果をもたらします。捨てゼリフは自分への攻撃なのです。

上向きに仕上げられない、文句しか書けないなら、書く必要はないということです。

百害あって一利なし。
文章であっても、会話であっても捨てゼリフ締めは使わない方がいいです。

皮肉家に価値はなし

言わなければいけない事は、言わなくていい事ほど多くないです。
なんでも言い放てる時代だからこそ、何も言わないだけで価値があります。

揚げ足を取ったり、皮肉を言ったり、言っている本人は賢いつもりなのかもしれませんが、そんなのは誰でも思いつくことだと知るべきです。言語化できることはすごいことなのかもしれませんが、それ以上の価値は感じません。

「私が思いついたのだから、他の誰かも思いついているに違いない」
僕はこんなスタンスで物事に接しています。オリジナルなことはありえません。だから皮肉を思いついたとしても、「あー、こんなの誰でも思いつくよな。意味なし」と打ち消しています。

高校生の頃、ゲームばかりしている僕を親が注意しました。
「ファミコンやめなさいよ」
「ファミコンじゃねえよ、スーファミだよ」
圧倒的にレベルが低い返し。我ながら情けない。
皮肉とか、揚げ足取りはほとんどがこのレベルです。

皮肉、揚げ足取りから非難、中傷など他人をけなすことは褒めることに比べ圧倒的に簡単です。簡単なことをしているだけなのだから、何かをけなすだけの記事や意見には全く価値を感じません。

子供の頃を思い出せばわかりますが、同級生をけなす人は多かったけど、上手に褒める人は少なかった。その割合は多分大人になってもあまり変わっていません。

大人の階段を登るということは、上手に褒めることを学習することです。
決して他人をけなすことを続けることではありません。

僕の中ではけなす人は、子供という認識です。
大人は上手に褒めてやる気を引き出しますよ。

まとめ

余計な情報(感情)を発信しない。必要かどうか推敲する。
これだけで自分が変わるし、人からも評価されます。

次から次へと湧いてくる自分とは相入れない意見。
それと戦えば戦うほど、自分の首を絞めることになります。戦わずに自分1人で感情を処理できるなら、そうした方がいいです。戦いは無益です。

皮肉を言ったり揚げ足を取ったりして戦い人を責めても、失うのは自分の優しさだけ。得るモノは何もありません。
もし得るモノがあるのなら自分の人生の充実度を見つめ直した方がいい。

余計なことを言わないことに「いいね」はつきませんが、それを評価する人が必ずいます。それを忘れないでください。

最後に響野さんの言葉をもう一度。

感じたことをわざわざ口に出す必要はないんだよ。
誰もが心の中で思っているだけならば、世界は平和だ。

いい言葉ですね。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,465件

ありがとうございます。有意義なことに使います。