夏休み。ムダ毛を限界まで生やしてみて分かったこと。
私はもう義務教育を終えていて、夏休みの自由研究のテーマに頭を悩ませることもない年になりました。
しかし、本当にやりたいことは後になって出てくるもので…。
そう、これは私の“個人的”夏休みの自由研究。
テーマは……、ムダ毛について!!!
普段はカミソリで短く剃っているスネ毛、腕毛、脇毛etcなどを、人としばらく会わない夏休みを機に限界まで伸ばしてみよう…!!と。
めちゃくちゃアホなことしてんなと思ったでしょう??でも私なりにも色々伝えたいことがあるのです。
まず、動機から述べさせてください。
私はそれはもうとんでもなく剛毛で、小学一年生の時、隣の席の男子に
「あー、〇〇は男の足してるー!」
と、無邪気に言われるほどでした。
そう、この瞬間から私とムダ毛の長い戦いが始まったのです。
初めて試した脱毛用品は脱毛テープ。でも痛すぎて長くは続かず。
次に試したのは除毛クリーム。これは手間がかかるし、匂いが嫌いなので不採用。
中学生になってからは、手軽にできて、短い毛でも処理できるカミソリを使うことに落ち着きました。
だがしかし、私のように剛毛の持ち主はカミソリで毛を処理すると、多大なるダメージをくらう!!
それがこれだ↓↓↓
ダメージ①
カミソリで剃った毛が再び生えてくるときに皮膚を突き破ってくるからかゆいし痛い!
ダメージ②
毛を根本まで完全に取り除けるわけじゃないから、剃り残った短い毛がジョリジョリして不快!
※特にあんま仲良くない友達とお互いの肌が当たってジョリっていったときの気まずさよ…。
ダメージ③
色素沈着。とにかく毛穴が黒ずむ。元々かもしれないが、私の足は黒のドット柄である。
とまあ、私は普段こんな被害を受けながら、(ある程度)ムダ毛のない手足脇を保っているのだ。
そんなムダ毛に悩まされてる一般女子が、なぜムダ毛を生やす決断をしたか。
それはある広告がきっかけである。
中にはご存知の方も多いのではないだろうか。
「ムダかどうかは、自分で決める。」
「ムダ毛を気にしない女の子もカッコイイし、ツルツルな男の子もステキだと思う。ファッションも生き方も好きに選べる私たちは、毛の剃り方だってもっと自由でいい。」
そのキャッチコピーと共に脇毛を生やした女性。
あの、貝印さんの広告(というかもはや芸術作品)である。
まず、その女性をすごく、かっこいいと思った。
芸能人がうっかり脇毛をはやしてテレビなんかに映ると、その情報がネットに出回り、おもしろ半分に良くないことを言われる時代で、
私がうっかり毛を剃り忘れ、周りの人に気づかれないよう、暑い中ジャージを着てビクビクしてる時に、
常識に縛られない彼女を見て、私は初めて常識を疑ったのだ。
ムダ毛がムダじゃない時代がきたら、どんなに素敵だろう!!!!!
堂々と毛を生やして、満員電車に乗れる日が来たらどんなに幸せだろう!!!!
そして同時に、私が今までどれだけ“ムダ”毛という常識に縛られていたのかを知った。
毛なんて生えててもいいじゃない。別に誰かに迷惑をかけるわけでもないし。
しかし、そうは思ったものの、やはり周りの友達の美しいすべすべな肌を見ると、今晩も剃らなきゃなあ…、と思ってしまう。
他人との差異は中々壊せないものである。
そんな思いを抱き、とうとう夏休みになった。
予定の入ってない真っさらなカレンダーをみて、真っ先に思ったのは、
「あ、この期間ムダ毛剃らなくていいじゃん」
これが私の夏休みの自由研究(?)のきっかけである。
果たして、この研究はどのような結末を迎えるのか、気になる人は続き読んでね!!
さて、時はめぐって夏休み後半になった。
私のムダ毛の様子についてご報告しよう。
(要らない)
夏休みに入ってから剃るのをやめた毛はぐんぐんと成長!!(すんな)
約二週間後、毛の長さや密度は最大値に達し、それからは毛が生えたり抜けたりで平衡に達した。
(理系出ちゃってますわ)
というわけで私のナチュラルムダ毛データはこちら!!
〈スネ毛〉
長さ平均:1cm
長さ最大:1.3cm
密度:5本/1cm²
〈腕毛〉
長さ平均:0.7cm
長さ最大:1.0cm
密度:5本/1cm²
まあ、2m離れたところからみてもムダ毛が生えているのが分かる程度である。
生やしてみた感想は、
①自然体でいれる嬉しさがすごい!!!!!
肌を無理に傷つける必要がなくなったので、肌荒れが一気に改善!
剃った後のジョリジョリ感がなくて本当に神!
②私のムダ毛は思ったよりも柔らかかった。(細くはねえが)
今までは短いムダ毛しか見てこなかったから、強くて太く見えたけど、完全に生やしてみると、以外にも柔らかく、しなやかな感じでした。
と、このようにムダ毛を気にせずいられることを満喫した。
するとどうだろう、今まではあんなに、あんなに気にしたいたムダ毛が、前より気にならなくなっているではないか!!
例えば、私は、ムダ毛ボーボーのまま、満員電車に乗るという夢を叶えた。
前の私では考えられないことである。
周りには私より背の高い男性。
私の腕にはびっしりと生え揃った毛!
気づかれたかもしれないと若干びびったものの、
「まあ知らない人だからいっか。」
と割り切ることができた。
とりあえず、私の夏休みムダ毛ライフは1つ成果を得たようだ。
重ねて考察してみる。
先程は“知らない人だから”と割り切れたが、知っている人だったらどうであろう。
ちょうど夏休み半ばに文化祭の準備のための登校日がある。
つまり、ムダ毛を生やしたまま学校へ行くという試練が与えられたようだ!!!
これは結構きつい!!
夏だから、まず半袖なのは絶対だ。さらにスカートを履くことによって膝下は無防備となる。
近い距離にいたら高確率でボーボーのムダ毛に気づかれる…!
しかし、ここである事実について確認しておこう。
文化祭準備はグループごとで行うのだが、私のグループには女子しかいないのだ!!!
そう、男子がいない分、随分とマシになる。しかし学校で男子とすれ違うことも予想される。
心して挑めよ!!!
※深夜テンションでおかしくなっております。
さて、無事試練を終えて帰ってきた。(中二病か?)
まず、結論から言うと、
ムダ毛生えてるの絶対気づかれるだろうから、親しい友には自らゲロった。
何でも話せる仲の友がいる。
そいつに、「私夏休み中ムダ毛生やしてんだ〜。」
と、唐突に行って、腕のムダ毛を見せた。
さすが私の見込んだ友だ。「ホントだ〜。」と、特に咎めることも、笑うこともなく、受け入れてくれた!
これで私はこれからここのおきなく、この友の隣でムダ毛をさらせるのだ!
少し解放された気持ちになった。
しかし、ムダ毛を晒せたのはこの友だけで、他の顔見知り程度の友達や、親しくても結構“常識を信じてる”系の友達の前では、ジャージを羽織り、ムダ毛を隠した。
「ジャージ暑くない?」
と言われもしたが、
「女子の事情があるの♡」
といって誤魔化しといた。(これ伝わったんかな…。)
とかく、この試練のおかげで、ムダ毛を見せられる範囲が決まったようだ。
家族…○
知らない人(男女問わず)…○
親しい友…○
顔見知りの女子…△(ボーボーは見せられん)
顔見知りの男子…無理!(なぜならトラウマがあるから!)
また足の毛は余程のことがない限り気づかれないことがわかった。
スカートの影になって毛が目立たないのだ!
というわけで、私の夏休みのムダ毛研究は一通り終わった。
全体の考察をしてみると、
そのムダ毛 みんなで生やせば 怖くない
全国の女子達よ 私と一緒に毛を生やさないか?
逆に言うと、やはり、“一人だけ”ムダ毛ボーボーはこわい。
つまり私が戦う相手は、ムダ毛ではなく、ムダ毛がない方が良いとされている社会の常識なのだ。
私の目指す理想は、すべての人の“毛のあり方”が受け入れられる世界。
私の友が受け入れてくれたように、いつか私の毛を馬鹿にした隣の席の男子にも、
「お前らしい足だな」
と言ってくれる日を願う!!!
これが私の夏休みの“ムダ毛”研究だっ!!
後日談……。
私の新学期は8月下旬に始まった。
ここまで読んでくれたみんな!(逆にいる??)
私の生やし続けた毛がどうなったのか気になるよな??
結局、腕の毛は剃りました…。
実は、私、個人的に推してる先生がいるんですよ。
その先生に質問しに行きたくて…。
その時にうっかりムダ毛なんて見られたら流石にメンタルやられるので…。
剃りました。(ジョリジョリ)
夏休み中ずっと一緒に過ごしてたから、毛一本一本にアイデンティティが宿ってるようなもんで、それを剃るときは結構寂しかった。
さっぱりした腕を見て、こんなに物足りない思ったのは初めてである。
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