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会津トロッコ旅行(後編)

 この記事は3,412文字、約7分で読めます。
 前編は以下のリンクからどうぞ。

坂下ドライブイン

 会津旅行2日目は坂下ドライブインからスタートです。皆さん、これ読めます??(唐突)  正解は「ばんげドライブイン」です。読めん「さかした」だろ。

坂下ドライブイン

 閑話休題。なぜここに来たのかと言えば、馬刺しを食べるためです。とてもドライブインとは思えない見た目をしているこの施設ですが、ありえないくらい安い。下の馬刺し定食が1,000円(税込)です。ちなみにご飯お代わり可。東京だったら一体いくらになるんでしょう、考えたくもない。

馬刺し定食

 どうもこの施設が自前で牧場をもっているらしく、ゆえにあの価格で提供可能なのだそうです。相当有名なようで、11:00開店で11:50頃に退店した時には建物の外まで列ができていました。皆さんも是非、オススメです。

アイスクリームも食べました - 会津のべこの乳アイスクリーム牧場にて

お座トロ展望列車 会津若松13:34→会津田島14:57

お座トロ展望列車 - 会津若松駅にて
入線の様子を撮影しているので乗車時の進行方向は逆向きです

 再び会津若松駅に舞い戻って、今度は三セクの会津鉄道に乗車します。正確には会津若松~西若松は昨日も乗ったJR只見線なのですが。今回の目的は「お座トロ展望列車」に乗るためです。一つの列車でお座敷席とトロッコ車両と展望席が楽しめることから、お座トロ展望列車。あまりにも安直なネーミング、僕は大好きです。のび太のネーミングセンスに通ずるものがある。ピーピー鳴く恐竜に「ピー助」と名付ける、みたいな。
 展望席は進行方向とは逆向きなので無し、トロッコ車両は昨日の風っこ号で十分堪能した(というより寒かった)ということで、満場一致でお座敷車両に乗車することに決定。最近ネット予約が可能になったようです、予約を済ませた上で乗り込んで料金は車内で清算するスタイル。それぞれの車内はこんな感じです。

展望席
お座敷席
こんな感じでお座敷席は掘りごたつになっています
トロッコ車両

 お座敷席は掘りごたつとなっていて靴を脱ぐスタイルです。窓も大きくてのんびり寛げて良かったです。この列車に乗るには乗車料金に追加で400円がかかりますが、観光ガイドもあります。トンネル内ではアニメーションの投影もありました。なにより一応この列車全席指定席ということになっているのですが、所謂絶景スポットで減速するようなときに、隣のトロッコ車両にフラフラ移動して撮影していても何も言われなかったので、非常に気楽でした。
 昨日の只見線は只見川に沿って走りますが、会津鉄道は阿賀川(あががわ)に沿って走ります。この2つの川は会津盆地西部で合流し、磐越西線に沿って、新潟県に入ると阿賀野川(あがのがわ)と名前を変え日本海にそそぎます。坂が苦手な鉄道にとってはこのような川がつくった渓谷は山越えには都合が良いのです。

芦ノ牧温泉南~湯野上温泉
会津下郷~ふるさと公園

 掘りごたつで(寒くない!)寛ぎながら、時々トロッコ車両に移動して景色を楽しむ、優雅な1時間ちょっとでした。

展望席から少し降りて本当の”展望席”へ
景色はこんな感じ
自由席なので譲り合って利用しましょう

 ちなみに、なんと展望席の最前部は自由席として開放されています(展望席そのものは指定席)。改造前は運転席だったスペースに入ることができ、迫力のある前面(後面)展望を楽しめます。お座トロ展望列車、ノリで行ったのですが想像以上に良い車両でした。

会津鉄道 会津田島16:35→会津若松17:57

 お座トロ展望列車は終着の会津田島で、15時ちょうど発の浅草行きの特急リバティ会津140号に接続します。これで東京に帰ることもできるのですが、今回は利用している週末パスの有効エリアがここ、会津田島までなのでリバティには乗らずに会津若松に折り返します。

東武特急リバティと会津鉄道お座トロ展望列車 - 会津田島駅にて

 折り返しの列車の発車時刻まで1時間半近くあるので近くをうろつきます。

駅舎の脇にSLを発見
いつ頃のロゴなんだろう…
交差点名ではなく、警察署の位置を案内する看板

 CAFE JI MAMAというお店で休憩。スコーンとチーズケーキのセットを頂きました。美味しかったです。

誰もスコーンの食べ方を知らなかったのはここだけの話
会津田島駅舎
三セクによくあるタイプの車両 - 会津田島駅にて

 甘いものを食べて元気になったところで、会津田島駅に戻り列車に乗車。乗車率はボックスに空き区画がある程度。JR線に入る西若松駅から多少の程度の乗車があった他は特段大きな流動もなく、終着駅の会津若松駅に到着。

磐越西線 会津若松18:19→郡山19:34

東北の電車は床が低い - 会津若松駅にて

 名残惜しいですが、東京に帰ります。帰路は往路とは異なり郡山経由で。この区間は会津若松に出入りする線区の中では利用客が比較的多く、一部列車には指定席が導入されています。乗車率は2両編成の座席が8~9割埋る程度。利用客のほとんどが郡山まで乗り通していて荷物も大きい人が多かったので、新幹線の需要に支えられているようです。
 日没が遅いこの時期なので、ギリギリ猪苗代湖を眺めることができました。

やまびこ156号 郡山19:38→大宮20:30 (7分遅れ)

絶滅危惧種E2系 - 郡山駅にて

 やまびこ156号の郡山駅発車時刻は19:31なのですが、田沢湖線(秋田新幹線)内での停電の影響を受けて、遅延していたはやぶさ/こまち40号の通過待ちをした影響で7分遅れ。おかげで本来よりも早く乗り換えられました(本来なら19:49発のやまびこ68号の予定でした)。自由席の乗車率は先頭号車で7割強、旅行帰りらしき若者グループもいて賑やかな車内でした。

東北本線, 東海道本線 大宮21:09→品川21:52

同一方面の駅名が2つならんでいる駅名標、大宮以外には無い気がします

 大宮駅で新幹線を降りた理由はこれまた特急券を少しでも安く済ませるためです。郡山→大宮の自由席特急券は2,640円なのですが、これを上野まで買うと3,530円に、東京までだと3,740円に跳ね上がります。しかも大宮以南の新幹線は最高時速が130km/hに制限されており、在来線との所要時間の差は大してありません。乗り換えの手間はもちろん増えてしまいますし、旅行帰りの最後の部分で立つ必要があるのは堪えますが、この金額差は大きいと思います。

かに半玉チャーハン

 駅ナカでカニチャーハンを食べてから、在来線で東京へ戻ります。ホームに降りたらちょうどカシオペアの返却回送がいました。ツアー専用列車と化して久しいですが、個人的にはあの車両に乗るのにあそこまでの金額を出すことはないかなと感じてしまいます。だったらもっとお金をためて四季島に乗った方が良い。当時は小学生だったので叶いませんでしたが、北海道に行っていた頃に一度は乗ってみたかったです。

カシオペア号 - 大宮駅にて
最終ランナーの平塚行き - 大宮駅にて

 大宮から乗車するのは21:09発の上野東京ライン東海道線直通の平塚行き。ちょうど隣のホームには湘南新宿ラインの列車が。あちらの方がダイヤ上は先に発車するのですが、遅延していたらしく定刻のこちらが先に出発。ただ大宮の次のさいたま新都心にはUTLは止まるもののSSLは通過するため、あっけなく抜かれてしまいました。悲しい。先に出て行ったカシオペアの返却回送の姿も探してみたのですが、尾久の奥の方に入ってしまったらしくこちらも見えませんでした。

サンライズ号 (画像は出雲91号) - 東京駅にて

 ちなみに、この平塚行きの列車、下りサンライズ号が東京駅のホームに停車している間に東京駅に到着します。先程のカシオペア号とほぼ同時期にデビューしたサンライズですが、こちらはまだまだ定期列車として活躍中。まだお手頃な価格で乗車できますので、是非。乗って残そう寝台特急

最後に

 今回の旅行はTwitterのスペースで喋っていたら深夜2時頃に決定したものです。同行してくれた友人たちには感謝です。最後までご覧頂きありがとうございました!

おまけ

帰宅前に購入した無記名のりんかいSuicaとモノレールSuica
今回使用した週末パス

記事内の写真は全て筆者が撮影。

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