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ヒカリネコ
2024年3月19日 20:18
夕方、綺麗な赤と橙色の空が広がっている。踏切も、線路も、ずらずらと並んでる家の屋根も、沈みかけの太陽に照らされ、夕方の景色を形作っていた。「そういや聞いてよ、この前部活の先輩がさ〜…」 また始まった。菜奈の愚痴が。 菜奈は昔はこんなこと言わなかった。明るくてまっすぐな、私には勿体無いくらいの友達だった。でも中学にあがってから、菜奈が吹奏楽部、私が茶道部に入ってから、菜奈は変わってしまっ