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薄雲に隠した夜の月の微笑み

夜の中、囁くように聴こえた。
『ごめんね…』
どうして謝るの?
私は、何とも思っていない。
ちゃんと、姿が見えた。
でも、泣かないで。謝らないで。
同じなんだから。
一緒に歩こう。
『大丈夫だから。怖くないから。
…待ってたよ。』
何もかも投げてわからなくなったことも、
飲み込まれてしまっていたことも、
自分が見えなくなってしまったことも、
『大丈夫。わかってるよ。
そして、その気持ち…私も解るよ。』
だから、大丈夫だよ。
謝らないで。
皆それぞれ違っていて、同じなの。
違うから良いの。

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薄雲に隠した月が微笑んでみえた夜の話。
アナタはワタシ、ワタシはアナタ。
『ね。怖くないよ。大丈夫。
気付きをいつも有難う。』
これが、いつの話になるかはわからない。
ただ、近い時の話であることを願う。

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