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作り話3

扇をもち、女性はしばらくまたじっと
山を見上げて、「……」と呟きました。
立ち上がり、空を見ると夕空が広がって
います。
「私の名は………。」
側に白い仔猫が寄ってきていました。
女性から離れようとせず、可愛らしい
目で見つめています。

女性は、仔猫を抱き上げると歩き出しました。
「私は、私を受け入れた。もう、面は要らぬ」
そう言い、すっかり夜へと姿を変えた空に
「ありがとう、会いに行くから…」
と言いました。
すると、女性のいたはずの場所は
大きな屋敷へと姿を変えました。
門番が女性に声を掛けようとすると、
女性は「私は、……だ。」
と答えました。
門番は、女性に頭を下げ、門を開きます。

女性は、屋敷の中に入ります。
そこに、女性の会いたくてたまらなかった
者達がいました。
女性は、そこで初めて笑顔を見せました。
懐かしい、愛しい顔が女性の前にあります。
手を取り合い、涙を流しながらも笑顔が
そこにはありました。

ꕤ…˖*ꕤ…˖*ꕤ…˖*ꕤ…˖*ꕤ…˖*ꕤ…˖*ꕤ…˖*ꕤ…˖*
ここまでにしましょう。
さあ、これからどうなっていくのでしょうか。
これで、ハッピーエンド?
いえいえ、まだ女性からあまり言葉を
聞いていませんよね?
何故、女性は、山に1人だったのでしょう?
何故、面をかぶっていたのでしょう?
何故、「私は、ここで…の幸せを祈り続ける」だったのでしょう?
ね?たくさんの何故がありますよね。
ここで私が言えるのは、ただ1つのこと。
自分自身を受け入れることは、
とても簡単そうに見えて、実はとても難しい。
気持ちをごまかしたり、自身を置いていってしまいがちになるから。
辛い、悲しい感情は、そうさせてしまう。
自身を見つめるきっかけは、ほんの些細な事。
その時に、閉ざしてしまったままだった時間が
動き出す。
難しいことは、また…ꕤ…˖*

あ、女性の名前は明かしません。まだ…。
私の覚悟が決まっていない事と、
承諾が、まだ…苦笑


⚠私の妄想で作り話です。⚠






























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