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蓮華
2021年10月20日 10:29
娘は、早朝夜明け前に山に歩いた。そこは、舞をする山でもあった。さらさらと山の頂上から流れる小川を手で触れると、そこにひとりの女性が立っていた。娘は気づき、声をかける。『この水はとても澄んでいて、気持ち良いですね。』女性は、嬉しそうに微笑み、娘を見る。『水は、恵み。循環。巡り。流れの理解。カタチが有り、カタチは無い。そのようなものです。』娘も微笑み、女性に向き直る。『今日、舞