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がん患者を狙う仮想通貨販売/自由診療にご注意:ウィンメディックス事件から学ぶ対策🚧

こんにちは、Cat007🐱🌈です!
先日、ウィンメディックス被害者の会代表さまのポストを目にしました。

がん患者さんなど健康に不安を抱えている方をターゲットに詐欺が広がりそうになっている。次はブロックチェーン(仮想通貨)を絡めた?事例?があるという内容 👀‼️‼️

登場する銘柄については当方専門外なため省略。今回は(医療系)ブロックチェーンを詳しくご存知ではない方向けに自由診療や仮想通貨購入の注意喚起として記事を残します。

ブロックチェーン技術は大変素晴らしい情報革命だと思いますが

何もご存知なければ
良いモノか、悪いモノか非常に判断しにくい
(情報取得が難しい)話ばかりです。

もし「ブロックチェーン」を謳った新しい商品購入や仮想通貨の購入で迷われている方がいらっしゃいましたら、当記事を参考に判断して頂ければなと思います。

(仮想通貨の購入と、自由診療/商品購入。本来分けて記事を書くべきですが今回は啓蒙記事のため混ぜます🙏)



▶️はじめに 👉自由診療詐欺とは

「◯◯に効く」「◯◯が治る」など効能効果を謳って何かを販売することは薬機法違反となり、日本国内では違法/処罰の対象になります。

薬機法(旧・薬事法)は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」という正式名称で、法令を遵守している組織はまず「治る」「効く」「無くなる」などの誇大表現は使いません。

「治る」「効く」「無くなる」などを明確に話す会社でまともな会社を見たことがありません。なぜならこのような説明や会話は薬機法違反だから。ですが実際の現場では伝わりやすいこれらのNGフレーズを多用した説明をするところもあります。私はこのNGフレーズを耳にした時点で聞くことを止めます。話になりません。

これらのNGワードの応用例として、法律は違いますが「必ず儲かる」と同じ類のものだと思って頂けるとわかりやすいかも。こちらのフレーズは出資法違反です。

尚、金商法に基づいた登録をしていない場合は出資法違反にすら該当しないかもしれません。要するに薬機法違反のお話と同様に商品説明として聞く価値もない

「論外セールストーク」ということ😩


▶️自由診療トラブル事例

「がんに効く」などの謳い文句で、患者さんの絶望的な状況を悪用し、商品を売りつける卑劣な詐欺の手口があります。この手口では適切な治療機会を奪うばかりか標準治療から患者を外し、本来助かる命ですら助からなくなる事に繋がります。

状態の悪い末期がんで標準治療を既に受けることができない場合「余命が短いことを良いことに」高額な自由診療を勧めてくる場合もあります。藁にも縋る思いで掴んだものが高額の藁だった自由診療のケース。

普段なら冷静に判断できることでも、命のカウントダウンがはじまってしまった当事者は更に判断が難しくなります。

最近は自由診療領域に医師や医療業種ではない、いろんな業種が参入するようになりました。こちらは美容系の自由診療についての特集ですが、高濃度ビタミン点滴のお話もあり、気になる方は是非読んでみてください。

名義を貸す医師の話などもあります。


ここから先は、極めて悪質なウィンメディックス事件の解説です。

▶️ウィンメディックス事件の概要

2017年以降、同社の株をいったん自ら購入した上で全国約1万5千人に計約80億円分を販売、約8億3千万円の利ざやを得たとみている。同社は「がん治療に効き、副作用のない飲料水を開発している」とうたっており、株の購入者の多くは末期がん患者やその家族だったという。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR394QFPR39UTIL009.html

被害の内容は

①水の販売のマルチ詐欺
②未公開株販売詐欺

これらの最悪な組合せ。
詳細はこちらのnoteをご覧ください


患者会がこのように勧誘の入口として使われるケースもあるため、はじめて参加する際は主催者に注意が必要です。

主催者の事業内容が「健康食品やサプリメントの販売等」怪しければ最初から近寄らないほうがいいです。

正しく活動する患者会ももちろんあるため
きちんと見分けることがご自身でできるようご注意ください。

被害の入口にもなった患者会

最近、この未公開株詐欺の手口が一部の仮想通貨に応用され、再び被害が広がる可能性があると情報を頂いています。

この80億円もの被害を出したウィンメディックス社の中身を丸ごと別法人に移し、現在も同様の内容で活動を再開している団体があるようです。

◯◯被告は運営会社を別会社名にして、今だに全国各地でセミナーを開催しております。

https://x.com/lovemasayosi29/status/1798233529219981722?t=lUviKhNelsGYjOh-C37pbA&s=19


ここからは仮想通貨の話です。

▶️仮想通貨(トークン)販売の手口?

例えば、以下のような手口で仮想通貨を販売している場合ご注意ください。

1. 治療を謳う商品
「◯◯というトークン(仮想通貨)を購入すれば、◯◯に効く(治る/無くなる)商品が手に入る」といった情報を発信する場合もあるようです。

2. 未登録業者の仮想通貨の販売

「健康セミナー」という会場名は
マルチでよく使う手段です
𝕏で拾った写真

日本では金融庁に登録していない会社の仮想通貨販売(交換業)は法律で禁じられています。


▶️金融庁ホワイトリスト

仮想通貨を日本円で取得する(買う)場合
金融庁のライセンスが必要です。

2024/05/27現在、届け出をしている日本国内仮想通貨の交換業ライセンスを持つ会社のホワイトリストです。原本は金融庁HPからPDFでダウンロード可。

もし、仮想通貨の購入を必要以上に煽られたり、不安だなと思った時は「金融庁への登録の可否を確認」してください。


▶️海外の仮想通貨取引所の注意点

ちなみに、上記国内取引所ホワイトリスト以外の海外取引所は国内取引所と違い預金保護の対象外です。海外取引所が倒産/閉鎖した場合は何も保証がありません。これまでも数多くの海外取引所が倒産/閉鎖しています。

倒産/破産しなくても「急に引き出せなくなる」などのケースもあり(事実上の凍結)、ある日突然取引所が閉鎖されることも普通にあります。この場合、海外の取引所に置いていた仮想通貨はほぼ戻ってきません。

海外の取引所で苦労して仮想通貨を購入したとしても、今度は出口戦略のシュミレーションです。その購入した仮想通貨を最後日本円に戻して手元で現金化することは初心者にとって大変困難。(海外取引所→国内取引所に送金できる取引所ペアがトラベルルールというもので限定されていたり、とても複雑)

特に日本国内で取り扱いの無い(取引所に上場していない)仮想通貨/銘柄は日本円に戻すことが大変です。

よって、初心者の方が海外の仮想通貨取引所に入金する際は基本全て失う覚悟で入金してください。購入するなら全額失っても困らない金額に留めておくこと。


▶️自由診療詐欺被害の深刻さについて

この手の詐欺は非常に悪質で、命を危険にさらす可能性もあります。また、被害者が亡くなった場合泣き寝入りを狙った悪質なものもありお金が絡むため、ご家族に過剰な心的負担をかける可能性があります。

心的負担の大きさは、性格にもよるでしょうし、状況にもよると思います。


▶️ウィンメディックス事件のニ次被害

ウィンメディックスの詐欺事件では、裁判中に被害者の会代表者さまのお母様が自死されるという大変痛ましい出来事がありました。

このような悲しい二次被害を防ぐためにも、詐欺の手口を知り、対策を講じることが重要です。

お亡くなりになられたお母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ウィンメディックス詐欺被害者の会も発足し、現在集団訴訟中です。もし、まだ参加されていない被害者さまやご家族さまは𝕏からウィンメディックス被害者の会代表さまへ一度ご連絡をしてみてはいかがでしょうか。

担当の弁護士は静岡県の藤森克美先生。
こちらの先生は詐欺界隈で超有名な方で、ねこさんでも知っていました👀

このような詐欺事件の場合、悪徳弁護士につけ込まれて2次被害が発生する場合もあります。悪徳ではなくても弁護士にも「専門分野」があるためこの事件を知った時に真っ先に思ったことが担当の弁護士さんの手腕。

藤森先生が受任されているようでホッとしました。


少し話を戻します。

▶️仮想通貨の無許可販売/自由診療詐欺への自己対策

1. 情報の確認
仮想通貨を購入する前に、その会社が金融庁に登録されているか確認しましょう。ほぼ無登録業者だと思います。質問に対する答えをはぐらかす場合も同様です。まずこの時点で論外。

2. 治療法の確認
仮想通貨で購入できるとされる治療法が、本当に人体で有効なものかどうか1次情報(情報の発信源)を確認しましょう。

2次情報の鵜呑み解釈は危険です。

「絶対治る」「がんが消えた」
「あきらめない」といった言葉は
信頼の置ける医療機関がサイトで使うことはまずない。

朝日新聞5月24日掲載/ がんと自由診療 5【情報編】

日本医大武蔵小杉病院に勤務する腫瘍内科医の勝俣先生のポスト。現在の自由診療におけるトラブルなどのポスト多数。

がん患者さんを対象とした自由診療で被害に遭われた方の窓口も活動も…


▶️がんの情報を知りたいときは


国立がん研究センター「がん情報サービス」

がん研有明病院「がんに関する情報」

日本対がん協会

認定NPO法人「キャンサーネットジャパン」


▶️判断に迷った時は相談相手を選ぶ 

商品を勧めてくる人とは全く関係ない人間関係の方に相談することです。全く関係ない人に相談することで客観的に判断できる可能性が上がります。

全国の消費者センターも様々な事例の情報を持っています。知り合いなどに相談しにくい場合は消費者センターという全くの他人(プロ)に相談することも視野に入れてください。

これまで「いくら先行投資をしたから」などは関係ありません。一刻も早く、その人間関係を遮断すべきです。同じ人間関係の人に相談しても「相談」になりません。理由は、あなたの抱える不安をあれこれ論破し、納得させようと更に洗脳されることがオチです。

これでは相談になりませんよね…


ここで救世主の登場です。国立がんセンターにセカンドオピニオン外来。一見費用が高額に見えますが、専門医が個別状況に意見(情報)を出してくれ、その情報を買う。と考えれば、私は安いと思います。


▶️おわりに

仮想通貨の販売や自由診療詐欺は、情報弱者を狙った悪質な犯罪です。詐欺の手口を知り、適切な対策を講じることで被害を防ぎましょう。

ブロックチェーンの技術活用は素晴らしい未来の技術で私も大注目していますし大好きです。ブロックチェーン技術が活用されればこれまで研究できなかった研究も進みます。ですが、購入したら◯◯に効く◯◯(商品)が買えるなどは聞いたことがありませんでした。

世の中には研究を進めるブロックチェーンも沢山ありますが、本当に使われているユースケースがある銘柄は広報にお金をかけず「すごく地味」だったりします。

仮想通貨の世界は銘柄を「証券」的な扱いにされることを極端に嫌う文化があります。わかりやすく言うと過剰な露出、過剰な広報をするとどれだけ儲かるかなどの話がメインになるため、証券(お金集めのツール)として見られる場合があります。

仮想通貨はどうしても価格の話が話題になりやすく、価格と技術が混同されてしまいがち。価格ではなくブロックチェーンは技術の普及で社会をより良くするものです。技術的な話がメインにならないとおかしいですね。

すごくざっくりとした説明ですが🙏


🐱おまけ▶️我家のがんの戦い

私も実父が生前に「余命半年」だと告げられたことがありました。私は東洋医学や陰謀論がわりと好きなタイプでワクチンも好きではありません(人には強要しませんが)

かといって、0か100かの西洋医学アンチではないため、当時治療の決断できない両親に代わり悩みながら放射線治療の選択をしました。また、放射線治療をしながら父の療養の補助的な位置付けで東洋医学を組込みました。

話が前後しますが余命宣告を受けるってなんて酷なんだろうと今でもはっきり覚えています。重要なざまざまな判断を絶望でどん底の中、光の速さで連続判断していかなければなりません。高額医療に該当しても治療費や人によっては当面の生活費の工面も考えなくてはならない。とてもストレスフルな精神状態になります。

「絶望」という言葉の意味を今までわかった“つもり”でいた。と、この時に気付きました。

うちの場合治療の結果父は5年で寛解し、発症から足掛け7年生きることができました。

父が寛解した頃に、父の兄(私からみると叔父)が末期の胃がんだと発覚。
頑固な叔父は家族や親族の反対を押し切り「主治医が今、胃の全摘をすれば、あと五年は助かる」という言葉を信じて胃の全摘を選びました。

そして、胃がんを発見から半年後あれよあれよと言う間に他界。

亡くなった叔父、叔父の息子である従兄弟から「(がんの場所は違うが)同じ癌でもこんなに予後が違うのか?」「ねこは叔父(私の父)に何をしたのか?」「この差は何だ?」と、尋ねられたこともありました。

我が家の勝因はなんだろう…
きっといろんなご縁なのかな。
うちは主治医の先生との巡り合わせが幸運だったのかも。


一般的にがんに罹患した場合は信用のおける医師をまず探す(セカンドオピニオン、サードオピニオン/なるべく症例数の多い病院を調べまくる)。そして、なるべく早い段階で治療を開始する。決断を後回しにしなかった。

あと、誰に何を言われようと必ず治すという覚悟を家族全員で協力し目標をぶらさず治療に挑む。

父の病気を知った周りの方からよかれと思ってありとあらゆる治療のお誘いが来ます。ですが、丁寧に全て角が立たないよう全てお断りしました。

闘病が開始すると難しいかもしれませんがコミュニケーションを密に取りました。治療を受けている本人は治療中体力ももってかれるし、精神力も弱ります。だからこそ、家族の力が有効だと感じます。とにかく横から「やたたらめったら励ます」励ましテロ(負担に感じる限界ラインを見極める)うちの場合は患者である父にわかりやすく「心配しているのだ」ということを言葉と態度で示し続けました。

本人も家族も人生で経験したことがない“辛いエリア”に没入しているため喧嘩になることもあります。実際我が家でも些細な「食べて欲しい」「食べられれない」のバトルや些細なことで問題(意見が合わない)が勃発するように感じます。お互い必死です。
ちなみに、一般論として食べられない時は無理に勧めない方がよいとされています。

これも余談ですが放射線治療の副作用は時間差でやってきます。治療が終わったあと時間差で最大の副作用がやってきます。

自由診療について上記の一通りの体験をしてみて、大切なお金は極論、本人がどう使おうと自由かもしれない。フェーズによっては自由診療にしか頼れない場面もあると思います。ですが、エビデンスが「ある」と言っても動物実験段階だったり、まだまだ研究しなければいけない研究がほとんど。

高額な自由診療では論文などのエビデンスを精査する必要があるため、自由診療を受ける際はできれば専門家に相談(セカンドオピニオン)することが望ましいでしょう。なので、前述しました国立がんセンターのセカンドオピニオン外来は実は安価で有効な手段だと考えます。


そして、仮想通貨に対しては「必ず上がる」なんて誰にもわかりませんし、「必ず上がる」と勧めてくる人が居たら、あなたより先に安い金額で仕込んで勧めてくる人の「カモ(養分)」だと基本的に思っておいたほうがいい。

取引所登録時によく利用する一見お得そうな登録リンクですらも、そこから登録すると紹介者にあなたの購入額の◯%が紹介者にキックバックされる仕組みです。手数料が安くなりますよ。とか、色々言って登録リンクを勧めてきますが、リンクを踏んだあと自分が知らないところで1次養分にされます。

仮想通貨も株式市場も為替市場も、誰かの損は誰かの利益。初心者の場合は特に95%の人の資産は上位5%の人の利益。
相場を介しお金を相場に献上することになるでしょう。これが2次養分にされるところ。

金融リテラシーがしっかりしてなければ、海外の取引所には生半可に首を突っ込む分野ではありません。
「リテラシーって何?」と思った方は、そこから学習しなければ痛い目に遭う可能性が非常に高いです。

海外の取引所で仮想通貨を購入したあと、その仮想通貨を日本円に戻して自分の銀行口座に着金させることはできますか?
初心者が手を出すには海外の仮想通貨取引所は難易度高いですよ。日本円に戻すためには最低でも日本国内の取引所にも口座開設しなければならず、利益が出た際の仮想通貨の税金計算はとてと難しいですが大丈夫でしょうか?

最近税務調査でもAIが進化していることと、仮想通貨の税務調査が強化されていることをご存知ですか?


とにかく「自分で調べる」
何をするにもこれに尽きます。
明日命とお金が無くなるかもしれない前提で
自分で全てを調べてください。

自分で調べることができない場合は
報酬を支払い専門家にアドバイスを求めてください。

自分で調べることができないなら
仮想通貨や自由診療に首を突っ込まないほうが身のためです。
平然と嘘をつき、優しい人の仮面を被った詐欺師に大切なお金を取られても構わない、後悔を100%しないなら止める理由はありません。

そこまで覚悟を決めた行動なのか。
という部分を問いたいです。

最後までご覧頂きありがとうございます。
この記事に辿り着かれた皆様が
よりよい判断をするきっかけ作りになりますように…


Cat007🐱🌈

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