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ため息20:波打ち際の砂山

バブルを2回経験しました。バブルのときは、危機管理の意識が希薄になります。

バブル期の繁栄は、引き潮のときに波打ち際に砂山を作っているようなものでした。沖を大型船が通ったときには、大きな波がきて砂山が崩れそうになります。しかしトレンドは引き潮ですから、波打ち際の砂山は2~3回、一時的な波をかぶるだけで、砂山の崩壊にはなりません。勢いといいましょうか、守りよりも攻撃だけでビジネスが成り立っていました。

やがて潮がとまり、上げ潮にかわります。満潮と干潮を繰り返すことは知っていながら、波打ち際に干潮のときに砂山を作ったことを忘れています。潮があげるにつれ、バブリーな砂山が次々と波に洗われ壊れていきました。バブルは定期的にやってくるものではないので、経験則の歯止めはかかりません。

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