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金言371:個人投資家向け無料セミナー

ビフォアコロナ時代のある週末の午後、新宿で開催されたN証券会社のセミナーを受講。出席人数が6名で、広いセミナー会場ではなく、社員が日常使う会議室で行われました。飲み物がセットされた楕円形のテーブルで、ホワイトボードを背にした課長さんの話を聞きました。会議室の中は、いつも使っているパソコンやら会議用のツールなどが乱雑におかれ、まるでN証券の社内会議に出席しているような雰囲気でした。

証券会社の課長さんの話より面白かったことがありました。出席者の中に、定年が近い管理職らしい人がいました。周りの個人投資家と態度が異なりました。講師の課長さんの真正面に座ったこの人は、次第に背もたれを倒し、20分も経過すると横を向いて会議資料を眺め始めました。その失礼な態度はまるで、どこの会社にもいそうな幹部社員のようでした。きっと、自分の会社の会議室にいるような雰囲気のなかで、いつもの調子になってしまったのでしょう。この人の動作を見ていて、面白いと思いました。退屈しのぎになりました。

しかしながら、このような人がまだ私企業に生き残っているのかと思うと、がっかりしました。経済不況時にどのように対処するかの提案を若い課長さんがしています。出席者はその提案を参考に年明けの戦術を模索しています。そういう場面で、この人は勘違いをしているのではないかと感じました。取引関係のない無縁の会社のことなのですが、こういう人を温存している会社とは付き合いたくないと再確認させていただきました。

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