見出し画像

ため息224:ファブレス経営と、ブリッジサービス

Fabirication + Less
工場を持たない、固定資産を持たない経営。

ビジネス3業態
★ OEM:企画・開発無し、組立・製造無し、販売有り。
★ EMS:企画・開発無し、組立・製造有り、販売無し。
☆ ファブレス:企画・開発有り、組立・製造無し、販売有り。

持たざる経営
かつて、世界屈指のスポーツシューズメーカーは、自社工場を処分して手に入れたキャッシュをR&Dにまわしました。もちろん、最終顧客には自分で売って、ブランドイメージと利益を確保しています。当時は、資金繰りの都合で、コストの高い先進資本主義国の労働者の雇用を諦め、発展途上国に望みをかけたのです。これは、究極の選択と考えました。親子代々受け継がれてきた職人の技を捨てることにこだわりが残っていました。ところが、小ロット多品種生産なら職人芸が発揮できますが、大量生産向けの製品にはオーバースペックになります。それに、量をこなすうちに、機械の進化に助けられて、素人の作業員が職人よりいい仕事ができるようになりました。

昨今のエコノミストは、ファブレスといい、持たざる経営を成功モデルとして語っています。当時は、資金繰りに困っての苦悩の決断であり、経営者は労働者からも古参社員からも消費者からも、資産の切り売りをして食いつないでいると非難されました。
このような先輩経営者のおかげで、いまやファブレス経営と、ブリッジサービス(つながりにくいところを、うまくつなぐ。コラボレーション)がベンチャーのアドバンテージの定説になりました。

いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。