金言727:難民状態になるよりは
刑事ドラマで警察が反社会的勢力のアジトに踏み込むと、もぬけの殻というシーンがよくでてきます。警察内部に反社会的勢力に通じる職員がいて取り締まりの動きが暴力団にもれているという設定です。そして、密通者はかならず正体が暴かれるという勧善懲悪のシナリオが展開していきます。
スティーブ・マックイーンや007シリーズの何代目かの俳優が演じた映画では、主人公の彼らが官憲の追及を逃れ、犯罪者にとってのハッピーエンディングというシナリオがあります。でもこれはレアケースです。
徳川幕府の時代に何回も天下をねらった集団がでてきますが、明治維新まで400年近く失敗の連続です。鬼平犯科帳も同様のシナリオで、火付け盗賊の頭は逃げ切ることはできません。時々、司法取引して長官の密偵として再出発する元盗賊がでてきますが、これもまた例外です。
ただし、現実の社会では逃げ切りがありそうです。東京2020は特需として関連業界には福袋のような注文がはいります。エンブレムと競技場のグレーな実態からはじまりセクハラや招致をめぐる贈収賄は公開されましたが、氷山の一角にすぎず、疫病感染拡大下で強行されました。
今までそうだったのですから、今回から変わるということは考えられません。自民党政権は保守ですから、今までどおりの既得権益を守ります。それを嫌って野党民主党に一度まかせたのですが、周知のごとく自民党の悪さより高額な授業料を請求されてしまいました。
まあ、内乱状態で家族や友人知人が難民となって隣国に逃げ込むような事態にならないことを、幸せだと思わなければいけませんけれど。
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