見出し画像

金言-904:セルフレジが増えています

スーパーや100均がセルフレジを拡大しています。
レジ無しにより、従業員はレジから解放され、おもてなしに集中できます。防犯面では、つり銭の間違いや売上金強盗の被害もなくなります。さらには、経営側は従業員の内引きの被害をコストに計上しないですみます。利益率が10%なら、従業員の盗みは売上の10倍に相当する損失になりますので、これもいい話です。

かなりの額の情報化投資が求められますが、人手不足で本来雇ってはいけない若者を雇ってバイトテロの被害に遭うということにも対抗できます。リスク回避としての情報化投資に、金融業者は融資枠を広げているかもしれません。

これまで安く便利に使える労働力として自分たちは多少問題を起こしても経営者は首にできないだろうと高を括っていた職場は消滅。経営者が嫌うヒトは買い手市場では門前払い、売り手市場では海外出稼ぎと同じ労働条件になるわけです。バイトテロを排除するバイトを雇える勝ち組のお店が増えそうです。

ただし、ひとつ落とし穴があります。
昔からナニワの商人は、ゼニのためなら清濁併せ吞む、従業員の内引を必要悪のコラテラルダメージとして上代に上乗せ、しっかりボトムラインを黒字にしてきました。巨額な情報化投資が嫌かもしれません。

いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。