ため息289:鮮やかに去りたい
鮮やかに去っていない
見切りをつけて去ったIT関連企業の職場の将来性のない風評を聞くにつけ、「辞めて良かった、運が良かった」と、振り返って思う。
鮮やかさを欠くが、どうにもならなくなるまで、居残るのを嫌った。船が沈みそうになったからではなく、船が進路を変え始めたから、下船することにした。
いつまでも桟橋で待っているわけにはいかない。
24時間のハブ空港にいても、チケットがなければ次の便の乗客になれない。どの便を選ぶか、これが課題である。選んだ便に乗っても、最終目的地が未だ特定されていないから、今度はどこで乗り継ぐかを決めなければいけない。
方向性だけが合意されている。そして、乗り換えるときは、滞在した痕跡は事実だけにして、形式智も暗黙智もフォーマットする前に次ぎで必要になるものだけ持ち出して、鮮やかに去りたいものだ。
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