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オールドレンズ2本目:沈胴Summicron


Summicron-R 50mmで試しに撮った数枚で、その写りにビックリした私。あれこれWebを調べたり、作例を観たりしていくうちに、やっぱりというべきか、自然というべきか、その目は初代Summicronに向かうのでした。

ちょっと調べればオールドレンズの中でも本数は多く割と入手しやすいこと、描写もシャープなことがわかりました。オールドレンズでも最初の一本として紹介されていることもあるようです。

そうしてまたネットオークションやフリマサイト、ECサイトを探す日々。L39マウントではありますが、状態が良さそうな個体を見つけたので、購入してみました。

入手!

L-M変換リングとフィルター付けた状態で。

シリアル番号からは1954年に製造された個体のようです。ということは70年前、古希を迎えたレンズということになります。

α7CIIで使用するために、L-M変換リングと、M-Eマウント変換アダプターを購入。Eマウント用のアダプターは焦点距離を設定できたり、f値をexifに残せるように、TTArtisan M-E 6bit IIを選択しました。接写が出来るようにヘリコイドアダプターを購入した方がよかったのかもしれないですが、exifに情報を残すことを優先した形です。6bitコード付きのレンズで有れば自動で設定してくれるようですが、新しめのレンズを買わない限りはあまり使わなさそうですね。

試写してみた

冬休みの原宿に持ち出して、少し撮ってみました。
確かF8くらいまで絞ったと思いますが(肝心な時にセットし忘れました)、立ち並ぶお店の看板やのぼりが克明に写し取られていることに、これまたビックリ。

α7C II + Summicron-L 50mm f2

こちらはまた別の時に公園で見つけた、多分こどもが集めたであろう花たち。
意図していたところからは前ピン気味ですが…
オールドだし、αはカバーガラスが厚いので、四隅が流れるというコメントをよく見ますが、そこまでいうほどではないような。

α7C II + Summicron-L 50mm f2

これだけシャープに写るとなると、このレンズは製造した時の状態ではなくて、何らかのメンテナンスなり研磨なりされているのかも?という気もしますね。何せ70年近く前から使われているので、どんな人がどんな風に使って、何を写してきたのか、来歴は想像するしかないわけで。それもオールドレンズならではのロマンなのかなと。

気になったこと

使い出して少し気になっているのは、指標が12時の位置になく、1時くらいの位置にあることです。少し気になったので変換リングをいくつか試したものの、大きく位置が変わることは有りませんでした。
ただ、無限遠ロックの位置は他のレンズと同様なので、こういうものなのかな、と思うことにしています。

あと、クロームメッキに墨入れで指標が入れてあるためか、夜に持ち出すと全く指標が見えなくなります。達人はノブの位置を覚えているそうですが、そこまでの境地には至っていないですねぇ。feet表記なこともあり、まだまだ修行が必要なようです。

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