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ブリジット・マクロンはトランスジェンダーですか?

ブリジット・マクロンがトランスジェンダーであるという確かな事実はありません。

ブリジット・マクロンは2017年からフランスの大統領だったエマニュエル・マクロンの妻です。

「ブリジット・マクロンは実はトランスジェンダーである。実は男である」といった誤った情報が拡散し続けています。

この誤情報は、現職のエマニュエル・マクロン大統領が2期目に当選した2022年のフランス大統領選挙の1年前の2021年4月に始まりました。この噂が最初に登場したのは、フランスの極右系出版物「Faits & Documents」で、同誌は極秘ニュースレターであるとされていました(購読が必要で、配布形式は紙のみだった)。反ユダヤ主義 と陰謀論で知られるこのニュースレターの筆者は、ザビエ・プサールという男性でした。

その月、同誌はナターシャ・レイを寄稿ライターとして雇い、ブリジット ・マクロンはジャン=ミシェル・トロニューという名の男性として生まれたと主張しました。同じ記事では、性別移行前にブリジット・マクロンはカトリーヌ・オージエールという女性との間に3人の子供をもうけたと主張しました。ライターによると、マクロンの元夫、アンドレ=ルイ・オージエールは存在しなかったと述べています。

重要なのは、この疑惑は、2016年にエマニュエル・マクロン氏が初めて大統領選に出馬した際に同氏が同性愛者であると主張された噂に基づいており、それを復活させたものだということです。これらの噂はどれも根拠がありません。

トランスジェンダーかどうかを本人のカミングアウト無しで、第3者が勝手に断定することはできません。

第3者が勝手な推測を根拠に他人の身体的な性別を間接的に探ろうとする行為は「トランスベスティゲーション(トランスヴェスティゲーション)」と呼ばれており、陰謀論のひとつとなっています。

参考となるウェブサイト

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