【番外】文化と文化の組み合わせ

日本語を母語とする者が、海外の文化や文学、概念などを学んだ時、どの国のものを主に学んだかで、その人物の考え方の傾向が決まるような気がする。文化ごとに「ものの見方」に特徴があると認識しているが、「日本語話者の思考と感性」の基盤の上に、他のどの文化の考え方が合わさるかで、その人の思考回路の毛色が決まる。同じ国を選んだ人たちは「考え方」の傾向が似ている。

当たり前と言えば当たり前なのだが、面白いと思うのは、その「日本人+どこかの国」の考え方は、「どこかの国」の考え方そのものとは異なること。あくまで「日本人の考え方の変化形=ある独特の傾向を持った日本人の思想」が生まれる。もちろん、きちんと調べた訳ではないので、単なる印象に過ぎないのだが。

特に一つ、気になる組み合わせが、「日本の感性+フランス文化」。

偏見と言われればそうなのかもしれないが、日本において奇妙に左派的な考え方になる人々には、フランス文学専攻者が多い気がする。フランス革命を思えば当たり前なのだとは思うが、フランスの文化・思考そのものは、案外それほど「革命的」ではないようにも思うので、その辺りが、もしかすると「組み合わせの妙」なのかと感じ興味深い。

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