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胎の中に月を飼う。
今日は持つかなと思ったけれど
午後から雨降り。
娘の習い事の待ち時間に思い立って10年以上振りにカラオケに一人で行きました。1時間切れ目なく歌って歌って体の中のものを全部出すみたいな感じに歌って歌って。
酸素が足りなくて頭がくらくらするのも、喉がざらつくのも久しぶりで、終わった後にやけにすっきりしていました。
歌い終わってトイレに立ったら、生理が来ていて、来る前までは感情がぐしゃぐしゃと昂るのに、今はぼんやりと沈滞していて、満ち潮と引き潮を思い出しました。
体内に月を飼っている。胎の中に月が浮かんでいる。箱庭みたいに小さな海と月があって、満ちてゆく、引いてゆく。
その砂浜に私は一人座って、それをただ眺めます。
毎月正しいリズムで刻まれる。
季節が巡るように巡ってゆく
変化してゆく
芽吹、開いて咲いて、閉じて萎れ枯れる
それを凝縮したように
変化していく
いつもよりずっと眠く、薄い頭痛が時折降りて、体が完全に休眠している。
夏の朝、胎の中に月を飼っている。
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